岩手県立大学 入学案内2021
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総合政策学部は、法律・行政コース、経済・経営コース、地域社会・環境コースに分かれています。3コース・4人の先生に、それぞれの研究室が現在取り組む研究について聞きました。研究室クローズアップ総合政策学部総合政策学部をもっと詳しく知るために、よくある質問に答えます。総合政策学部Q&A 科学技術政策が専門で、過去には新技術を導入する際の一般の方々の意見の取り入れ方や、サイエンスカフェ等に関する研究を行ってきた木場教授。最近は、欧州に比べて日本では導入が遅れている風力発電と環境政策の課題が一番の関心事項です。学生の研究テーマはさまざまで再生可能エネルギーを研究する学生もいれば、文化芸術政策関連、いじめ問題やオリンピック、カジノ政策に至るまで多様な研究を行います。テーマよりも重視しているのは文献調査のスタイルです。ゼミでは必要な文献をきちんと読み込むための技術や方法を重点的に教えます。ゼミは大学の仲間や研究室の仲間と話す機会を活用し、会話の中で自分の考えを明確にしたり、考え方を他の人と分かち合うためのコミュニケーションを大切にした学びの場となっています。 統計学を専門とするティー教授。ワードやエクセルの効率的な使い方や、統計データの読み取り方、分析手法などを指導しています。現在研究室で取り組んでいるのは、産業ごとの生産や販売などの取引額を一つの行列に示した指標「産業連関表」の分析です。ティー教授と学生たちは、岩手県の産業連関表をもとに市町村の産業連関表をつくり、地域の経済構造を分析しています。 近年、さまざまな政策を立てる上で重要視されているのがエビデンス。産業連関表を分析することで、どのくらいの経済効果を波及できるか推測することが可能になるといいます。多くの職場で求められている、統計データの分析技術。民間企業はもちろん、自治体でも活躍できる学生を育てていきたいとティー教授は話します。法律・行政コース木場隆夫教授の研究室経済・経営コースTee Kian Heng教授の研究室具体的にどんな研究ができますか? 総合政策学部は、学生が関心を持った社会問題を掘り下げることのできる学部です。解決に必要な学問を組み合わせ、自分の問題に取り組むという姿勢が重要になります。カリキュラムでは従来の縦割的な学問体系の壁を乗り越え、問題解決型の知的探求を行う場を提供します。多彩なメニューの中から、学生が選択できます。Q.A.コース配属はどのように決まりますか? 2年次から自分が進むコースを選択するためのカリキュラムがスタートし、3年次より正式にコース配属となります。基本的には、学生の希望に添う形で配属が決まります。さらにコース配属後、ゼミ配属(専門演習Ⅰ~Ⅳ・指導教員)の希望をとり、3年次の前期中にはすべての学生のゼミ配属が決まります。Q.A.072

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