岩手県立大学 入学案内2022
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在籍する多彩な教授陣の専門知識や技術を生かし、さまざまな教育・研究活動を行っている社会福祉学部。変化していく時代や社会に対応する、幅広い学びに触れることができます。教育研究クローズアップ社会福祉学部 長年、子どもの福祉に関する研究を続けている三上教授。なかでも子どもの虐待に対する支援のあり方について研究してきました。ネグレクトに対して早い段階で的確な情報収集や課題把握ができるアセスメントツールを開発し、その普及を図ってきたほか、児童相談所や児童養護施設、自治体の職員などに専門的な指導を行うなど、支援する人たちを支える活動にも取り組んでいます。 昨年度より社会福祉学研究科にスクールソーシャルワーカーの教育課程が設置されたことから、教育と福祉をつなぐ役割を果たすような人材の育成にも力を入れていきたいと話します。子どもの福祉を長年研究支援する側へのサポートも三上邦彦教授 地域福祉を専門としている佐藤准教授は、住民が主体的に福祉活動に取り組んでいくことが、これからの福祉政策を考えるうえでのキーだと捉えています。一例として滝沢市において地域住民、行政や社会福祉協議会と協働した取り組みを行っています。そのなかで重視していることは、継続的な関係者による「話し合い」の場だと言います。 現在では、市内各地域の福祉活動団体、行政や社会福祉協議会、福祉事業所などによる定期的な情報交換や、住民有志で支え合いの団体を結成して、生活の困りごとに対応するなど、取り組みが発展しています。住民同士が支え合うボトムアップの地域福祉活動を支援佐藤哲郎准教授 地域社会にさまざまな役割が期待されている現代。しかし少子高齢化や過疎化により対応の難しさが指摘されています。農村社会学を専門とする庄司准教授は、長い歴史のなかで、そこに住む人たちがさまざまな生活課題を解決するためにつくり上げてきた「むら(集落)」という枠組みの現代的意味や価値を、住民の生活のなかから捉えようとしています。 津波被災地である宮城県石巻市におけるコミュニティの復興に関するフィールドワークや過疎が進んだ中山間地域の岩手県奥州市北股地区において、学生ボランティアも参加する生活支援の実践を行いながら、どのような資源を補完したり配置したりすると、そこに住み続けたいという住民の皆さんの願いが叶うのかを研究しています。住民の生活の基層である「集落」が存続するためには何が必要か庄司知恵子准教授044

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