岩手県立大学 入学案内2022
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市川 尚准教授プリマ・オキ・ディッキ・アルディアンシャー准教授058 文部科学省の学習指導要領によって令和2年度から必修化された小学校のプログラミング教育。岩手県立大学は、滝沢市教育委員会と共同でカリキュラム策定や授業実施に取り組んでいます。高校の情報科教職課程に関わっている市川尚准教授が中心となり、令和2年10月から12月にかけて滝沢市内の全小学校の4年生を対象に90分間の授業を実施しました。福井県■江市の株式会社jig.jpが開発したプログラミング専用のこどもパソコン「IchigoJam」を使用し、センサーやモニターなどの組み立てから、キーボードでプログラムを打ち込んでライトを点けたり消したりするなど、プログラミング教育の導入にあたるような内容で、子どもたちは興味を持って取り組みました。■江市のNPO法人エル・コミュニティやKDDI株式会社からも協力を得ているこの取り組みを今後は小学校5年生、6年生、中学生へと発展させ、また、教える人材の育成も視野に入れていきたいと市川准教授は語ります。 体の動きによってコンピュータを操作する研究を行ってきたプリマ・オキ・ディッキ准教授。人間の動きを3次元で可視化し、立体的に見せる方法として、球体のディスプレイを開発しました。従来の平面ディスプレイでは一方向からしか見られないという欠点があり、立体にすることによってさまざまな方向から見ることができるようになります。また360°どこからでも同じように見るためには球体である必要があり、そうすることでよりリアルな立体映像が投影できるといいます。これらの研究は研究室所属の大学院生とともに行っているプロジェクトであり、今後遠隔医療や、ゴーグルなしで立体映像が見られるバーチャルリアリティなど、あらゆる分野への発展を目指し、日々研究に取り組んでいます。 電子制御を必要とするほとんどの製品に使われている組込みシステム。その技術力向上を目指し、本学部では「ETロボコン」に参加しています。これは、ロボットで指定コースを自律走行し、プログラミング技術や走行性能を競う競技。本学部生はこれまでも上位入賞など輝かしい実績を残し、組込みシステムの技術者として活躍する卒業生もいます。令和2年度は、本学チーム「Monolith 2020」が最も出場チーム数の多いプライマリークラスで東北地区大会を勝ち抜き、チャンピオンシップ大会(全国大会)で堂々の3位入賞を果たしました。※2020年大会はオンラインで実施。写真は2019年東北地区大会の様子。ソフトウェア情報学部ソフトウェア情報学部・ソフトウェア情報学研究科では、「世界中の人々に貢献する研究」を目指し、専門知識や技術を活かしたさまざまな教育・研究活動に取り組んでいます。滝沢市の小学校におけるプログラミング教育の実施3D球体ディスプレイの開発ETロボコン教育研究クローズアップ

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