岩手県立大学 入学案内2022
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総合政策学部・総合政策研究科博士前期課程 令和3年3月修了岩手大学人文社会科学部法学経済課程卒博士後期課程1年博士前期課程 令和3年3月修了福島大学行政社会学部卒083 大学では考古学を専攻し、卒業後は約20年にわたり、遺跡・史跡や文化財の専門職として地方自治体に勤務しています。大学時代の恩師の「発掘した遺跡について、地域の人にいかにわかりやすく説明するかが調査した人の使命」という言葉がずっと心の中にあり、働き始めてからも、どうすれば市民の皆さんに文化財に親しみを持ってもらえるか、その研究成果や文化的価値を地域にどのように還元できるのかが自分の課題になっていました。 総合政策学部にはさまざまな分野の先生方がおり、講義を受ける中で、例えば社会学や地域振興、環境、まちづくりなど、多角的な視点から自身の専門について考えられるようになりました。またそれまでは「実践」が主でしたが、実践のための理論を考えることができました。今後も学び、考えていきたいです。 急激に変貌を遂げつつある制度的な“社会システム”について、法・行政・経営・経済といった観点から多面的なアプローチを試みます。そして、それらの構造ならびに変動の実態・メカニズムを明らかにします。また、さまざまな分野で行われる政策形成・政策分析・政策評価をめぐる意義や問題点を解明していくのも研究活動の大きな柱です。 岩手県立大学盛岡短期大学部国際文化学科から岩手大学人文社会科学部に編入、その後、総合政策研究科に入学しました。短大時代はアメリカの貧困問題や労働問題などに興味を持っており、そこから日本の労働問題についても学びたいと思い四年制大学に。自身の研究をもっと深めたいと考え、実は高校時代からずっとここで学びたいと希望していた総合政策学部の大学院に進学することを決めました。 院での研究テーマは、女性が働く上でのさまざまな問題について。修士論文では、県内の中小企業で行われている女性活躍のための取り組みとその効果を、経営者へのインタビューと社員へのアンケート調査で探りました。  担当教員をはじめ、先生方の指導はとても丁寧で、研究作法など基本から学ぶことができました。また先生の研究に参加させていただけたことも貴重な経験でした。 “環境・生活者システム”と位置づけられる次元での政策的な諸課題を、身近な暮らし寄りの視点で捉えます。住民生活・地域整備・環境管理などの諸課題を理論的・実証的に明らかにするとともに、それらの解決へ向けた方策を探っていきます。などにおける実践的研究者❸企業・自治体・NPOなどからの社会人入学者については、政策系諸科学に関する高度の学識を持つ指導的実践者ふくしまえりこんのただあき養成する人物像❶政策系諸科学の分野を持つ大学、研究所などの機関における研究者❷地域あるいは環境問題への深い学識を踏まえながら、公共政策や経営などの高度な研究能力を発揮し得る、シンクタンク研究指導分野行政・経営政策研究地域社会・環境政策研究福島 恵梨さん 今野 公顕さん 博士後期課程 定員…3名 取得できる学位…博士(総合政策)・博士(学術)震災復興や社会問題の解決をリードする、高い知識と専門性を備えたスペシャリストを養成学生メッセージ自身の専門をより深化させてくれた複眼的な視点自身の研究テーマを深めるために大学院に

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