岩手県立大学 入学案内2023
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子さん [岩手県立釜石南高等学校卒/国立病院東京医療センター附属東が丘看護助産学校卒]菊令和2年3月看護学研究科博士前期課程修了/特定医療法人盛岡つなぎ温泉病院修 了 生Message034博士前期課程においては、人々の健康問題や医療・看護に対する意識変化と医療・科学技術の進歩に対応することができる高度な専門知識、技術並びに倫理観を培い、様々な看護の実践と研究を通して看護学の発展と看護の質の向上に貢献できる、次のような人材を養成することを目標としています。[博士前期課程]優れた看護実践者看護の実践現場において、専門職者のチームメンバーとともに、優れた実践並びに実践上の研究を行い、看護実践の向上に寄与できる人材。優れた看護管理者実践に携わる看護職者の一人ひとりが、十分に能力を発揮して、看護を充実、向上させることができるように管理・運営ができる人材。また、先進的な技術や管理体制の導入並びにコストや業務量の視点から看護サービスのレベルの向上を図っていくこと、地域全体の保健医療活動の充実を図っていくことができる人材。優れた看護教育者看護教育の充実に伴う看護系高等教育機関での教育を担当できる人材。特に、医療の進歩と看護ニーズの変化に対応した教育内容を充実させ、自立と実践力、倫理観を育成していく能力を有する人材。研究能力を有する人材看護研究の基本的な知識と技術を修得し、研究課題を取り上げ、研究を実施できる人材。特に、医療技術の発展の中で、看護の知識・技術の開発並びに看護実践を分析、記述できる能力を有し、また、研究成果を実践 に取り入れ、その効果を評価していくことができる能力を有する人材。博士前期課程では、高度な知識と研究的視点をもった優れた看護実践者、看護管理者、そして看護教育者の育成を目標にしており、以下の学生を求めています。❶人間に対する温かく深い関心をもち、他者への思いやりや共感できる姿勢を有している人❷向上心が豊かで自ら積極的に学ぶ姿勢をもち、看護の実践的課題に取り組む強い意欲を有している人❸社会人としての常識や良識をもつ誠実な姿勢と共に、協調性と責任感に富む姿勢を有している人❹スペシャリストレベルの実践により、患者・家族の幸せを高め、現場の看護を充実させたいと考えている人❺看護技術に先進的なテクノロジーを取り入れた研究に興味・関心を有している人[学生が修了までに身につけるべき能力]❶看護学の理論に基づき、看護実践を分析し、記述することができる。❷独創性や発展可能性のある学術的に有用な看護学研究を行うことができる。❸看護専門職としての看護実践能力・教育力・研究力・管理能力を養うことができる。きくちあやこ❶共通必修科目は、看護学研究における様々な研究方法を学びます。❷共通選択科目は、幅広い視野から専門分野を理解する能力を身に付けることを目指します。なお、高度実践専門看護師(専門看護師)コースではケアとキュアの統合による高度な看護学の知識技術を学ぶことを目指します。❸専門分野選択科目は、専攻する分野の特論において、専門分野の理論や背景を学んだ上で、現在の看護実践に対する理解を深め、その分野における看護の課題と解決方法について学びます。❹研究指導科目のうち、演習科目では、特論科目での学修をもとに実践を振り返り、自身の研究課題を焦点化することを目指します。なお、高度実践専門看護師(専門看護師)コースでは、演習科目は専門分野選択科目に位置し、実践・教育を中心に高度な看護実践能力を養うことを目指します。❺研究指導科目のうち、看護学研究では、専門分野の研究をクリティークした上で、リサーチクエスチョンに基づき研究を遂行し、修士論文を作成します。なお、高度実践専門看護師(専門看護師)コースでは、専門看護師の役割のうち研究の能力を修得するために、課題研究または修士論文を作成します。❻高度実践専門看護師(専門看護師)コースでは、実習科目において実践・相談・調整・倫理調整・教育の5つの役割の修得を目指します。専門看護師になるための学びを生かし、慢性疾患の患者に必要な看護を実践。慢性閉塞性肺疾患患者さんとの関わりで、他者と同じように社会生活を送れない事に対する申し訳なさなどを聞くことがありました。病を抱えてもその人らしく生きられる支援をしたいと考え、慢性疾患看護専門看護師を目指して進学しました。大学院では、臨床での疑問を授業での事例検討や研究を通じて深め、仕事に生かすことができます。また、大学院生同士や他領域の先生から様々な考えを聞き、視野を広げることができました。研究テーマは「農村部で生活する慢性閉塞性肺疾患患者の気兼ねの経験とその対処」で、患者さんが病のためにどんな思いを経験し、対処しているかを明らかにし、必要な支援を研究しました。今後は専門看護師として物事を俯瞰的に捉えながら、研究的視点を実践に生かしていきたいです。高度な知識・技術と研究的視座を培い、次代の看護を切り拓く優れた人材を博士前期課程(定員10名、修学年限2年以上)看護実践の諸活動の科学的根拠と、その背景となる理論及びその応用についての研究を通して、看護実践を改善・推進する能力と倫理観を養うことを重点としたカリキュラムを編成しています。池 理教育研究の目標APアドミッション・ポリシー(求める学生像)DPディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)CPカリキュラム・ポリシー看護学研究科(大学院)

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