岩手県立大学 入学案内2023
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0464年間を通してソーシャルワーク専門職である社会福祉士に必要な心構えや専門的知識、技術を身につけるために、講義科目に加え、少人数クラスで実施する演習、ソーシャルワークの現場2ケ所での240時間の実習を履修します。特に演習では基礎的な能力である面接技術の習得や高齢者、障がい児者、子ども、生活困窮者等への支援など具体的な事例を活用したソーシャルワークの展開過程を実践的に理解します。「講義-演習-実習」の学習が循環していくことで専門的知識と技術を統合し、地域に暮らす多様な人々に対する個別の支援から地域住民の活動支援、さらには政策への働きかけを行うソーシャルワーク専門職としての実践力を高めていきます。岩手県立大学の保育士養成の歴史は、昭和40年の岩手県立盛岡短期大学保育科設置に始まります。以後60年近くにわたり、岩手県の保育界で指導的役割を果たしうる優秀な人材を輩出してきました。現在は社会福祉学を基盤に、発達科学の原理と方法論に基づき、保育学的専門知識と現場体験を融合させ、保育実践を豊かに展開する能力へと発展させています。1・2年次は、保育の質の保障・向上に必要な保育学全般について幅広い学識を身につけます。3年次より「生涯発達支援系」に進み、基礎的研究能力を培い、乳幼児の心身の発達、愛着の形成と阻害、発達障がい、愛着障がい、虐待対応、子育て支援など、発達臨床の高度な専門性を有する保育士を養成しています。精神保健福祉士養成課程では、社会福祉の各分野に共通する学びをふまえて、精神保健福祉及び精神障がい者への支援に必要な専門的な知識・技術を身につけていきます。とりわけ精神障がい者の人権擁護と地域生活支援の推進という観点を重視し、講義科目だけでなく、多彩な外部講師による演習や具体的な事例を通した少人数での演習で実践的に学び、医療機関及び障害福祉サービス事業所等で実習を履修します。実習後は、実習の振り返りをグループ討議等で行い、社会福祉学を基盤とした専門職として求められる価値・知識・技術の理解を深め、精神科病院や障害福祉サービス事業所をはじめ多様な場で活躍できる人材を養成しています。公認心理師は2018年度から養成が始まった新しい国家資格です。福祉、保健医療、教育、司法・犯罪、産業労働の分野で、公認心理師に求められる役割、知識及び技術の習得を目指したカリキュラムが考えられています。このため学部4年+大学院2年の計6年間の学修が必要です。本学部では、講義と少人数の演習・実習で、基礎的な心理学の知識・技術と心理職の職責や義務・倫理等を、幅広い臨床経験を持つ教員が指導します。この基礎的学習を土台にして、本学大学院または他大学院での連続的で応用的な学修へと円滑につなげています。近年、多くの場面で公認心理師の活動が社会に期待されています。この期待に応えられる人材を養成しています。4つの資格の教育内容社会福祉学部では、社会福祉士、精神保健福祉士、公認心理師の国家試験受験資格や保育士資格を取得することができます。それぞれの資格課程の教育内容の特色を紹介します。社会福祉士保育士精神保健福祉士公認心理師

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