岩手県立大学 入学案内2023
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064意思決定を多面的・合理的に行うための支援方法とその応用に関する研究「超音波を使った測位」「センサを利用した情報システム」の研究人間はさまざまな場面で意思決定を行っているもの。「数理最適化」が研究分野の山田講師の研究室では、その意思決定を多面的・合理的に行うための支援方法や、その応用について研究しています。現在山田講師が取り組んでいる研究は、「多様な構成員から成るグループに対する献立推薦手法の提案」。具体的には、家庭内で夕食の献立を決める際、誰の意見を重視するかなど「最適な決め方」を提案するものです。山田講師によると、「最適な決め方」を提案するためには膨大な量の選択肢の中から一番良いものを選ぶことが必要で、その手法として、「階層分析法(AHP)」を活用しているとのこと。これは、「行列」の計算を使いながら、選択基準をブレイクダウンしていく方法です。一方、学生の研究テーマについては、「意思決定」や「最適化」に関わるものなら自由としており、「何を基準に最適なものを選ぶか、という過程は、さまざまな場面で活用できます」と山田講師。また、「数学には『計算』のイメージがありますが、それよりも論理やアイデアのほうが大事」と話し、学生には「行為の意味」を理解しながら取り組むことを期待しています。鈴木准教授の研究室では、主に2つのテーマで研究を行っています。一つは、「ロボット、ドローン、車両といったモビリティやその周囲の位置を計測する手法」。ロボットやドローンが超音波を使って屋内の測位を行い、自分の位置や周りとの位置情報を取得することで、屋内のさまざまな状況把握に貢献します。例えば、トンネル内にドローンを飛ばしてひび割れの箇所を把握することが可能になります。もう一つのテーマが「人間にあるセンサ(五感)や感性を利用した情報システム」。具体的には、自動車やバイクの運転者の触覚に訴える通知システムを研究しています。「視覚や聴覚はあらゆる通知に使われていて混同しやすいもの。そこで運転シートが振動するなど触覚に着目した研究を行っています」と鈴木准教授。そのほか鈴木准教授自身は、「一般には検索できないものを検索するシステム」も研究中。「ローカルフード(地域限定料理)検索システム」「食感による海外グミ推薦システム」「匂いや食感をオノマトペから探すシステム」などで、独自の着眼点により社会貢献につながる研究に取り組んでいます。データ・数理科学コースコンピュータ工学コースようこそ研究室へソフトウェア情報学部は、データ・数理科学コース、コンピュータ工学コース、人工知能コース、社会システムデザインコースの4つのコースで構成されています。どんな研究活動が行われているのか、研究室をのぞいてみましょう。山田 敬三 講師の研究室鈴木 彰真 准教授の研究室

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