岩手県立大学 入学案内2024
66/104

ウゾウ_Fileソフトウェア情報学研究科博士前期課程2年高齢者へのICT支援村上 若さんなお066ソフトウェア情報学研究科博士前期課程2年(西﨑研究室所属)の村上若さんは、「学生と高齢者のICT支援のマッチング」をテーマに研究しています。弘前工業高校情報技術科で学んでいた頃から、「地域に寄り添う研究」を希望。岩手県立大学に入学後、社会課題を解決するためのICTの活用法について学ぶ社会システムデザインコースを選びました。その研究のかたわら取り組んでいるのが、盛岡市の認定NPO法人「心の架け橋いわて」の「愛のマゴの手プロジェクト」です。孫世代の若者が、主に東日本大震災被災地の高齢者にパソコンの使い方を教える取り組みで、現在全国で約20人の若者が参加。村上さんも、同法人に岩手県立大学ソフトウェア情報学部の教員が関わっていることがきっかけで、4年次から参加しています。活動は、複数の高齢者に1対1のオンラインで教えるもの。高齢者とのやりとりの内容は毎月1回の定例会議で報告・共有し、次回の活動につなげています。また、このプロジェクトとは別に、4年次まで研究室の指導教員だった佐々木淳先生や他の学部生とともに、数ヶ月に1度、大槌町で高齢者を対象に行われる「スマートフォン講座」でも指導のサポートをしています。これらの活動により、教える学生と教わる高齢者とのマッチングにどんな法則があるか、高齢者はICTの何を学びたいのか、利用する際にどこでつまずくのか、などが分析できることから、「活動そのものが自分の研究フィールドになっている」と村上さん。また、独自に教材を作ったり、その効率的な運用法を考えながら指導するなど、「教える側」として自身が成長していることも実感しています。この体験を活かし、将来は、地域づくりにつながるシステムの技術者を目指しています。ソウゾウAction地域に、自分に、仲間に、未来に、さまざまなソウゾウを!ソフトウェア情報学部の学生が自発的にソウゾウしている活動を紹介します。ソソ0101

元のページ  ../index.html#66

このブックを見る