岩手県立大学 入学案内2026
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立渡Faculty of Social Welfare臨床・ソーシャルワーク領域 (ミクロ)福祉デザイン領域 (メゾ)福祉政策・マネジメント領域 (マクロ)※社会科学(【P】【C】)・人間科学【H】の学問と各コースにおける専門研究を有機的に関連させ、懐の深い専門家を育成する教育システムの構想です。❶社会福祉の発展に対する目的意識複雑化、多様化する社会福祉の現代的課題の解明と解決を志し、これに資する知識と方法の習得から研究に発展する目的意識を有する人❷専門職としての実践研究を遂行する能力現代社会が求める専門職の役割と責任に対する重要性を理解し、専門職として必要な能力を研鑽できる基礎的な知識と実践力を備えている人❸地域貢献に対する意欲地域生活を支える手段としての社会福祉の役割を重視し、社会福祉研究の探究を通して地域社会の発展へ貢献したいと考えている人[学生が修了までに身につけるべき能力]❶高度で専門的な知識とリサーチ及びマネジメント技法に関する能力を修得し、国、地方等各レベルの行政機関において福祉ニーズの把握、福祉計画の立案、福祉政策の実施・評価を担うことができる。❷企業、地域社会、国際社会などの各方面における新たな福祉課題や対応について研究開発を行い、変動する地域や企業の福祉需要に対して専門知識をもとに貢献ができる。❸高齢者、障害者、児童及び生活上の支援を要する福祉臨床の実践の中で、複雑化・多様化するニーズに対して高度な知識と福祉臨床技法とを応用できる。❹学校、家庭、地域社会、職場で発生する多様な心理的問題に対応するために、クライエントの社会的状況と心理的過程をふまえつつ、専門的理論と援助技術に基づいて臨床心理学的援助を提供できる。❺福祉実践の場や関連領域での福祉業務に携わっている社会人が、それぞれの専門領域の知識、技術を高度化するために生ずる学際的な研究ニーズをもちつつ、その分野において補完するべき知識を求めて社会福祉研究を進めることができる。❻社会福祉の理論、課題、方法等に問題意識を持ち、福祉専門職の視点と方法を学術的に精緻化するために博士課程等へ進学を目指す研究志向性を持つことができる。社会の構造的な変化や課題の多様化・高度化などに対応できる深い識見と専門的な知識・技術を持った、社会福祉の現場をリードする人材の育成を目指しています。大学院での学びを通して研究者の道へ、自らの研究と現場の実践に役立てていく。心を追い込まない予防の手立てとして、セルフトークが与える影響を実験・考察。石 真邉 拓[博士前期課程]長年、障がいのある方を支援するソーシャルワーカーとして働きながら、社会福祉士を養成する実習指導に携わってきました。もともと建設業界から転職し、福祉の現場での学びが多かったこともあり、深く学び直したいと大学院へ進学。「障がい者の意思決定支援」をテーマに実践モデルとして活用できるものを目指し、研究に取り組んでいます。前期課程では、先生方とのディスカッションをはじめ、私と同様に現場実践者である院生とのやり取りが大いに刺激になりました。しかし、前期で取り組んだ研究への反省と、私自身が研究者として踏み出すためには学びが足りないと考え、後期課程で研究を続けています。現在は、大学で講師を務めながら大学院で学んでいますが、教育者・研究者として多様な視点を持ち、自ら課題を探究していくことの大切さを実感しています。公認心理師と臨床心理士の資格取得を目指すとともに、学部時代の研究レベルをさらに高めたいと考え、進学しました。私が取り組んでいるのは、セルフトークのメカニズムとその効果や影響についての研究です。セルフトークとは、心の中のつぶやき。自分自身に「頑張ろう」「集中しよう」と言葉をかけることはよくあると思うのですが、それを「訓練」という形で行った場合、どのような影響を及ぼすのかを実験し、考察を行いました。また、精神科病院をはじめ、5分野での実習を通して貴重な経験を重ねているほか、非常勤で高校のスクールカウンセラーも務めています。こうしたさまざまな現場での学びから、改めて医療に携わることの大切さを実感。まずは病院で経験を積みながら技術を磨き、心の健康教育にも携わっていきたいです。しんじたくみたていしわたなべ052[岩手大学工学部卒/平成31年3月社会福祉学研究科博士前期課程修了]司さん 社会福祉学研究科博士後期課程/八戸学院大学健康医療学部人間健康学科講師[北海道室蘭栄高等学校卒/岩手県立大学社会福祉学部卒]未さん 令和6年3月社会福祉学研究科博士前期課程修了/医療法人財団青仁会青南病院心理室公認心理師総合福祉コース臨床心理コース【研究】臨床心理学【資格】公認心理師【P】公共・総合マネジメント学【C】臨床・実践学【H】人間科学■社会福祉学研究科教育課程の基礎理念図 (「PCH構想」※:令和5年度導入)【資格】スクール(学校)ソーシャルワーカー【研究】社会福祉学社会福祉学研究科としての総合的かつ基盤的教育研究を前提として、研究方法の多様性、学際性といった社会福祉分野の特質によって、「総合福祉コース」、「臨床心理コース」の二つのコースを設けて教育研究を行います。[総合福祉コース]福祉サービスと福祉臨床に関する高度な理論と技術を前提に、高齢者・障害者・児童などの臨床場面、政策・行政・組織・活動などの次元及び地域的・国際的視野を統合し、ジェネリックな実践力とその基盤となる学知の開発・修得を目指します。[臨床心理コース]福祉サービスの中で多様性と困難性を増している臨床心理学的分野の動向と課題を、福祉のジェネリックな視点を基盤において、心理臨床を中心に高度で専門性の高い理論と技法の開発、修得を目指します。総合福祉コース臨床心理コースAPアドミッション・ポリシー(求める学生像)DPディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)CPカリキュラム・ポリシー社会福祉学研究科(大学院)

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