岩手大学 理工学部
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FACULTY OF SCIENCE AND ENGINEERING26007011008012009010013014白井 誠之|SHIRAI Masayuki1AⅠ■ 役職/教授 Professor■ 専門/触媒化学 Catalytic Chemistry 表面化学 Surface Science 超臨界流体 Supercritical Fluid グリーンケミストリー Green Chemistry水と二酸化炭素を利用するグリーンケミストリー環境や人体に有害な化学物質の使用や排出を極力押さえ、かつ従来法よりも高効率で反応を進行させる触媒化学の研究を行っています。具体的には、超臨界状態を含む高温高圧状態の水と二酸化炭素を、有機溶媒や無機酸の代替として用い、バイオマスや有機系廃棄物などの未利用資源を有用化学物質へ変換する触媒技術を開発しています。企業、国研そしてインドなどのアジア諸国とも連携して研究を進めています。鈴木 映一|SUZUKI Eiichi1A■ 役職/助教 Assistant Professor■ 専門/分子分光学 Molecular spectroscopy 量子化学 Quantum chemistry 分子間相互作用と光励起状態の分子分光学分子同士が弱く結合した錯体の構造や電子状態は、化学反応のしくみを知り新たな反応を設計する上で重要です。私たちは希ガス低温固体中に分子錯体を捕捉し、各種スペクトルと量子化学計算を用いてその性質を調べています。また、分子の励起状態の光物理化学的性質は分子周囲の微細環境によって大きく影響されます。私たちは環境による励起状態の安定化に着目し、有機分子の励起エネルギー失活過程について詳しく調べています。竹口 竜弥|TAKEGUCHI Tatsuya1AⅠ■ 役職/教授 Professor■ 専門/電気化学 Electrochemistry 触媒工学 Catalysis Engineering 環境科学 Environmental Science燃料電池用電極触媒と次世代二次電池の開発エネルギーの効率的変換により、環境負荷を低くすることを実現するために、燃料電池、および、金属・空気二次電池の研究を行っています。家庭用燃料電池・エネファームに用いられるPt-Ru合金触媒の合金化度を最大値まで高め、高効率発電を実現。また、次世代の電気自動車に用いる、エネルギー容量の大きな金属・空気二次電池について、RP型ペロブスカイト酸化物を空気極(+)に用いて理論値での充電・放電を実現しました。塚本 匡|TSUKAMOTO Tadashi1A■ 役職/助教 Assistant Professor■ 専門/高分子化学 Polymer chemistry耐熱性芳香族高分子の合成と機能化芳香環を有するポリイミド、ポリアミド、ポリケトンなどは有機物でありながら非常に高い耐熱性や機械的特性を有しており、電子材料、航空宇宙材料として注目されています。私たちはこれらの材料を高性能化・高機能化するべく、分子構造に着目したモノマーの合成、重合の研究を行なっています。その中でも特に、芳香環同士のクロスカップリング反応に興味を持ち、新しい重合法、高分子反応による機能化法の開発をしています。土岐 規仁|DOKI Norihito1AⅠ■ 役職/准教授 Associate Professor■ 専門/化学工学 Chemical engineering 結晶化学 Crystal chemistry機能性結晶の創製と結晶化技術の開発結晶が析出するのは、結晶相が溶液相よりもエネルギー的に有利(安定)だからです。しかし、その結晶化メカニズムは複雑で、特定の機能性を持った結晶の創製や、生成結晶の高度分離、高純度化の研究解明が、医薬品、食料品、化粧品等の多岐に渡る分野で所望されています。そこで、論理的な結晶構造の予測と、様々な機能を発現する新規な結晶の創製技術、工業プロセスに応用できる新しい結晶化法に関して研究しています。七尾 英孝|NANAO Hidetaka1AⅠ■ 役職/准教授 Associate Professor■ 専門/トライボロジー Tribology 表面化学 Surface Chemistry 潤滑を極めるトライボロジーとは、簡単に言うと摩擦・摩耗・潤滑に関する科学技術です。省エネルギー・省資源をはじめとする環境問題改善はもちろんのこと、人体の関節から宇宙ステーションの安定稼働など、幅広い分野で欠くことのできない技術です。摩擦や摩耗といったダイナミックな現象は、まさに動いている状態で捉えないと実際の摩擦面で何が起きているのかわかりません。そこで表面分析装置と摩擦試験機を組み合わせ、摩擦面で起こっている分解や反応といった現象を解析・検討し、研究を進めているところです。平原 英俊|HIRAHARA Hidetoshi1AⅠ■ 役職/教授 Professor■ 専門/分析化学 Analytical chemistry 無機工業化学 Inorganic industrial chemistry 無機材料化学 Material chemistry 無機有機ハイブリッド・接着 Inorganic-organic hybrid・Adhesion無機化合物と有機化合物を複合化または接着させ、新機能を持つ素材を作る自動車、半導体、医療関連機器などに利用される異種材料の接合・複合に関する研究開発を行っています。無機化合物と有機化合物を複合化または接着することで、単独では実現できない機能を持つ物質を作り出す研究をしています。持続発展社会を実現するため、接合複合化学材料の研究開発をナノの視点から進めています。村岡 宏樹|MURAOKA Hiroki1A■ 役職/准教授 Associate Professor■ 専門/有機合成化学 Organic synthetic chemistry 有機構造化学 Organic structural chemistry 有機機能化学 Organic function chemistry星型π共役系分子の合成と環境応答性の発現ドナー性アリール基(D)-チオフェン(π)-含窒素複素環コア(A)で構成される星型π共役系分子の創製とD-π-A型分子特有の分子内電荷移動特性を利用した環境応答性の発現を目的として研究を行っています。これら環境応答性分子は、溶媒極性変化、プロトン濃度変化、金属イオンに対する応答を溶液色・発光色変化として視覚的に検出可能であり、新しい分子センサーとしての応用が期待できます。

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