岩手大学 理工学部
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IWATE UNIVERSITY27016015020019017018021022八代 仁|YASHIRO Hitoshi1AⅠ■ 役職/教授 Professor■ 専門/腐食防食工学 Corrosion Engineering 電気化学 Electrochemistry金属材料の腐食研究を通して社会貢献を目指す金属材料の腐食は私たちの暮らしの安全・安心に対する脅威と大きな経済損失をもたらします。なぜ錆びるのか、どうしたら防止できるのか、どうしたら検出できるのかなど、社会のニーズは山積しています。私の研究は、化学の知識をベースとしてこれらを解決し、社会に貢献することを目指しています。最近はエネルギー材料に特に力を入れており、ヒートポンプシステム、燃料電池、リチウムイオン電池材料などに関連する研究を進めています。横田 政晶|YOKOTA Masaaki1AⅠ■ 役職/教授 Professor■ 専門/化学工学 Chemical Engineering無限の可能性を秘めた結晶の研究目的生成物と複数の副生成物の中から高純度の目的化合物を生成させる、新しい結晶化技術の開発が重要な課題となっています。私の研究テーマは、結晶の構成成分となる分子の合成技術に加え、分子の性質を最大限に生かすよう分子を並べる結晶合成という技術の開発です。分子がある規則に従って配列している結晶には、無限の可能性が秘められています。論理的背景に基づいた予測とともに、様々な特殊機能を発現する新規な結晶の創製技術、そして量産化を目的とした新しい結晶化法に関する研究に取り組んでいます。荒木 功人|ARAKI Isato2BⅠ■ 役職/准教授 Associate Professor■ 専門/発生生物学 Developmental Biology 神経科学 Neuroscience 分子生物学 Molecular Biology高レベル軸索性RNAに関する研究神経細胞の軸索にはRNAが輸送され(軸索性RNAと呼ばれる)、局所的なタンパク質合成が起こり、それが神経回路発生や軸索再生において重要な役割を果たします。哺乳類では軸索性RNAの存在量は少ないのですが、本研究室ではニワトリ後期胚の脳で軸索性RNAを大量に含む神経細胞があることを発見し、その機能を調べています。この研究は神経発生機構のより正確な理解に加え、神経再生治療への貢献も期待されます。小栗栖 太郎|OGURUSU Taro2BⅠ■ 役職/教授 Professor■ 専門/神経科学 Neuroscience 生化学 Biochemistry神経機能素子の構造と機能チャンネル連結型受容体の一種であるGABA受容体ρ3サブユニットを発見し、チャンネル機能や視覚経路での発現を明らかにしました。現在はサブユニットの集合機構をタンパク質レベルで研究しています。また、神経機能に必要である可能性のある機能未知タンパク質を遺伝情報処理により検索し、研究しています。現在までにシナプスにおける神経伝達物質の放出に必要なタンパク質を発見し、その機能を研究しています。尾﨑 拓|OZAKI Taku 2BⅠ■ 役職/准教授 Associate Professor■ 専門/生化学 Biological Chemistry 細胞生物学 Cell Biology 動物生理学 Animal Physiologyミトコンドリアカルパインの機能解明とペプチド医薬の開発我々ヒトを含めた生物は1つ1つの細胞から構成されています。その細胞の中では数多くのタンパク質が存在して、想像を超える精密さで様々な生命現象を制御しています。その複雑な生命現象の一端を解明するべく、私の研究室では、ミトコンドリアに存在する「カルパイン」というタンパク質に着目した基礎研究を行っています。そこで得られた知見は、網膜や脳の疾患に対する治療薬の開発といった応用研究へと展開しています。金子 武人|KANEKO Takehito2BⅠ■ 役職/准教授 Associate Professor■ 専門/実験動物学 Experimental Animals 動物繁殖学 Animal Reproduction 野生動物保全学 Conservation of Wild Animals動物の繁殖技術開発と遺伝子工学に関する研究体外受精、顕微授精、核移植、配偶子保存といった動物の生殖・繁殖に関する研究を行っています。現在は、インスタントコーヒーを作る技術で動物の精子をフリーズドライして保存する技術の開発を行っています。開発した生殖技術を野生動物の保全に応用し絶滅から救うプロジェクトを展開しています。また、近年注目されているゲノム編集技術を用いて遺伝子を改変した動物の作製法の開発を重点的に進めています。これらの技術は動物以外にもヒト不妊症の原因解明や医薬品の開発にもつながる重要な研究テーマです。坂田 和実|SAKATA Kazumi2B■ 役職/助教 Assistant Professor■ 専門/神経科学 Neuroscience 生物物理学 Biophysics線虫の神経回路をコンピュータ上で再現、生体中の神経回路の信号処理・伝達のしくみを研究線虫の神経細胞の数は302個で、高等生物と比べ非常に少ない数です。さらに、全ての神経細胞に名前が付けられて区別されているだけでなく、神経細胞同士の接続の種類と数、加えて接続の場所までが全て明らかにされています。本研究では、コンピュータ上での線虫の神経回路を再現し、その回路を使って、生体中の神経回路での信号処理・信号伝達がどのように行われているのかを詳細に調べています。これまでの結果から、前進運動の際に頭部と胴体部分の運動を上手に連携させるために必要な条件が分かってきました。芝 陽子|SHIBA Yoko2BⅠ■ 役職/准教授 Associate Professor■ 専門/分子細胞生物学 Molecular Cell Biology 生化学 Biochemistry動物細胞内におけるタンパク質の輸送機構の解明細胞内では様々なタンパク質が細胞内小器官を行き来しています。私たちはイメージングや生化学的手法を使って、動物細胞内においてタンパク質がどのように正確に細胞内小器官へ輸送されるかを調べています。またムチンやインスリンなどを分泌する分泌細胞の培養系を確立することにも挑戦し、喘息や炎症性大腸炎、ドライアイ、糖尿病など、ヒトの疾患の発症機序の解明にも取り組んでいきます。

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