岩手大学 理工学部
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IWATE UNIVERSITY29032031036035033034037038川崎 秀二|KAWASAKI Shuji3CⅠ■ 役職/准教授 Associate Professor■ 専門/時系列解析 Time series analysis 確率モデル Stochastic models 応用数学全般 Applied mathematics時間−周波数局在性と確率変数極限定理正則化、揺らぎ現象時系列のウェーブレット解析(WA)の研究に、理論と応用の両面から取り組んでいます。従来の確率変数極限定理では、相関が強くなると漸近分布は古典的な正規分布では無くなりますが、ウェーブレットは時系列の相関を断ち切る特徴があり、ウェーブレットドメインでの相関の理論的評価を定式化します。また、WAの最も基礎的対象となる自己相似過程や1/f揺らぎ過程クラスの記述する、様々な物理系の相転移メカニズムを特徴付ける事が課題です。谷口 晴香|TANIGUCHI Haruka3C■ 役職/助教 Assistant Professor■ 専門/超伝導 Superconductivity 磁性 Magnetism 圧力効果 Pressure effect電子間相互作用の強い物質が示す新奇現象の探索と解明超伝導はゼロ抵抗や完全反磁性という現象の華々しさで有名ですが、そのメカニズムも魅力的です。超伝導状態では固体中の電子が相互作用して集団運動しており、量子力学の効果がマクロに発現する珍しい例として注目を集めています。このような電子系における新奇な磁気・輸送特性の発見・解明を目指し、私たちは電荷・軌道・スピンという電子の3つの自由度に着目しながら超伝導体やモット絶縁体などの研究を行っています。中西 良樹|NAKANISHI Yoshiki3CⅠ■ 役職/教授 Professor■ 専門/強相関電子系物理 Strongly correlated electron systems 磁性 Magnetism/エキゾチック超伝導 Exotic Superconductivity 多重極限環境下物性測定 Solid state physics under multiple extreme conditions極限環境下における新規量子現象の探索と発現機構の解明身の回りに存在する物質の特性は、その多くが物質中にある素粒子の一つ電子によって決定づけられています。その電子も集団となり、互いに相関し合うことで一つの電子自身がもつ特徴からは考えられない多種多様な特性を示します。この多電子系の究極的な姿である超伝導、磁性、等の新規量子現象の探索およびその発現機構について、極低温・強磁場・高圧力と呼ばれる多重極限環境下で研究しています。中山 敦子|NAKAYAMA Atsuko3CⅠ■ 役職/教授 Professor■ 専門/高圧科学 High pressure science 物質科学 Material science 固体物理学 Solid State Physics高圧力を用いた物質の高密度化と新規物性の研究圧力は物質を構成する結合状態や結晶構造、物性を系統的に変化させるため、物質探索にとって極めて有用なツールです。静水圧環境でのその場観察は、構造や物性を定量的に求めるに留まらず、物性を誘起するメカニズムの精密な解明に役立ちます。炭素のもつ構造の多様性と、構造・物性を容易に制御できる圧力とを組み合わせて、今までにない新しい結合や相転移による新しい結晶構造を探索し、物質設計への還元を目指しています。奈良 光紀|NARA Mitsunori3CⅠ■ 役職/准教授 Associate Professor■ 専門/数理科学 Mathematical Science偏微分方程式と数理モデルの理論研究偏微分方程式は、様々な自然現象・物理現象を背景にもち、それらの理論的側面からの理解に不可欠なものです。私の研究では、特に数理生物学や生理学に関係の深い反応拡散型方程式(非線形放物型偏微分方程式の一種)の理論研究を行っています。数値シミュレーションを併用しながら、定常解や進行波などの特別な特性を持つ解の安定性・解の時間漸近挙動の解析、界面現象のダイナミクスの解明に取り組んでいます。成田 晋也|NARITA Shinya3CⅠ■ 役職/教授 Professor■ 専門/高エネルギー物理学 High Energy Physics 粒子測定器開発 Particle Detector R&D 凝集系核科学 Condensed Matter Nuclear Science高エネルギー加速器による素粒子物理学の研究根源物質の探索や宇宙の成り立ちを調べる素粒子物理学の研究を行っています。特に、加速器ニュートリノ実験や国際リニアコライダー実験において、物質と反物質の対称性の破れ、ヒッグス粒子の性質、暗黒物質・暗黒エネルギーなどを、より詳しく精度良く観測するための粒子測定器の開発に取り組んでいます。他に、固体中での新奇な低エネルギー原子核反応の機構解明を目指した研究も行っています。根岸 健太郎|NEGISHI Kentaro3C■ 役職/助教 Assistant Professor■ 専門/高エネルギー物理学 High Energy Physics 検出器開発 Detector R&D大型液体アルゴンTPCの開発物質の根源や宇宙の成り立ちを知るために、素粒子物理学を研究しています。ニュートリノ事象、陽子崩壊事象等の観測のため、大型の(<10kt)の液体アルゴンTPCを開発しています。TPCは三次元で素粒子の飛跡と捉えることができ、かつ、広いレンジでエネルギー測定可能なことに特徴があります。大型検出器の各要素での開発に取り組んでいます。花見 仁史|HANAMI Hitoshi3CⅠ■ 役職/教授 Professor■ 専門/宇宙物理学 Astrophysics 森羅万象の数理物理学 Mathematical Physics for Nature「かたちに潜む知恵」の解析と制御のための物理学銀河進化の研究をしていますが、望遠鏡なども生物のように振る舞い、森羅万象の「かたち」に潜む機能=「知恵」を感じるようにもなりました。そこで、構造体を拘束多体系と捉えて、座標に依存しない幾何代数による物理学を整備し、「かたち」の多様性を表す「形状空間」とそれを不変に保つ運動学的「変換」とに分離するなど、森羅万象のゲージ理論の構築も目指しています。

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