岩手大学 理工学部
32/52

FACULTY OF SCIENCE AND ENGINEERING32055059056060057058061062叶 榮彬|YE Rongbin5EⅡ■ 役職/准教授 Associate Professor■ 専門/電子デバイス Electronics Devices 有機エレクトロニクス Organic Electronics 環境発電 Energy Harvesting環境発電を活用するための薄膜二次電池・太陽電池の開発近年、最も注目される環境発電(エネルギー・ハーべスティング)は、身の回りにある光や熱、振動、電波のエネルギーを電気エネルギーに変換し、電池やケーブル等による電力供給を必要とせずに機器等を駆動させる技術です。私たちは、微小電力を貯める薄膜二次電池と室内光で発電する薄膜太陽電池の開発に取り組んでいます。今まで電源がなかった場所に微小電力を安定して供給することによって新しい機能を発現させ、長時間持続可能なメンテナンスフリーの電源として、さまざまな応用分野への適用が期待されています。岩井 守生|IWAI Morio5E■ 役職/助教 Assistant Professor■ 専門/生体計測工学 Biomedical measurement engineering 情報処理工学 Information processing engineering生体信号計測及び自動診断技術の開発近年、様々な場面で生体信号が活用されている。また超高齢化社会である日本は健康寿命の延長が大きな課題となっています。そのため私は非接触で生体信号を計測し、簡易かつ自動で健康診断可能なシステムの構築を目指す。特に生体信号計測では、心磁図や容量性電極や赤外光を用いた心臓信号計測に、自動診断のための特徴抽出技術としてディジタルフィルタや統計・確率的方法(独立成分分析など)に注目し研究を行っている。長田 洋|OSADA Hiroshi5EⅡ■ 役職/教授 Professor■ 専門/計測・制御工学 Measurement and Control Engineering センサ工学 Sensor Engineering 電子デバイス・電子機器 Electric Device/Electric Equipment生体由来の発熱制御機構の解明と工学的温度制御システムの開発岩手県等の寒冷地に自生する、氷点下を含む外気温度の変動にも関わらず体温を20℃程度に維持できるザゼンソウという恒温植物を材料に、連合農学研究科との共同研究により、生体由来の発熱制御機構の解明と、それに基づく工学的温度制御システムの開発に取り組んでいます。また、酸化亜鉛という紫外線領域で動作する物質に関して、その結晶作製から次世代光デバイスである紫外線LEDや紫外線センサ等の開発にも取り組んでいます。菊池 弘昭|KIKUCHI Hiroaki5EⅡ■ 役職/准教授 Associate Professor■ 専門/磁気応用 Applied magnetics 非破壊評価 Non-destructive evaluation 磁気利用センシング Magnetic sensing磁気利用センシングと電磁非破壊評価応用磁石の性質を示す材料(強磁性材)の特性変化や電磁現象を利用し、さまざまな物理・情報量を検出する磁気利用センシング技術の開発に取り組んでいます。そのキーデバイスである磁場の強さや方向を検出する磁界センサーの高機能化を目指すとともに、大型構造物の劣化や鋼材の微小な欠陥を破壊せずに検査する非破壊評価技術に応用する研究を進めており、人々が安心して暮らせる社会の実現に貢献することを心がけて研究を行っています。小林 宏一郎|KOBAYASHI Koichiro5EⅡ■ 役職/教授 Professor■ 専門/生体磁気計測 Biomagnetic measurement 電子計測工学 Electronic measurement engineering 信号処理工学 Signal processing 生体計測工学 Biomeasurement engineering 生体センシング技術の開発と信号処理に関する研究主に、心臓から発生する磁界を超高感度磁気センサ(SQUID磁束計)で検出し記録する心磁図計測システムの開発を行っています。具体的には、SQUID磁束計の制御用電子回路や生体センシング機器の設計・製作、生体信号計測、解析プログラムの作成などが研究テーマです。さらに、鉄筋コンクリート構造物の塩害を検査する非破壊検査装置の開発にも取り組んでいます。佐藤 宏明|SATO Hiroaki5E■ 役職/助教 Assistant Professor■ 専門/計測制御工学 Measurement and Control Engineering システム工学 Systems Engineering ディジタル信号処理 Digital Signal Processing制御装置の最適な設計に応用するためのシミュレーション&Virtual-Reality実世界のシステムをコンピュータ上に再現し、それを制御装置の最適な設計に応用するためのシミュレーション&Virtual-Reality技術に関する研究をおこなっています。この技術は自動車などの工業製品の開発、人工衛星など宇宙技術の開発といった場面でシステムの設計・検証を短時間で完了することに役立っています。また、信号処理技術を用いて生体から発せられる生体信号を分析処理し、生体活動を効果的に計測する研究にも取り組んでいます。大坊 真洋|DAIBO Masahiro5EⅡ■ 役職/准教授 Associate Professor■ 専門/光電子工学 Opto-electronic system 電磁気学 Electromagnetics 電子計測工学 Electronic measurement engineeringベクトル・ポテンシャル・コイルの研究ベクトル・ポテンシャルは、磁場や電場の元となる量であり、量子力学の領域では電子の位相をシフトさせる能力があります。最近、我々は磁場を発生させずにベクトル・ポテンシャルを発生させる特殊なコイルを開発し、ベクトル・ポテンシャルが高い透過性を持つことを発見しました。ベクトル・ポテンシャルによって対象内部に非接触で電圧を発生させることにより、物体内部や体の内部を検査する新しい装置の開発に挑戦しています。高木 浩一|TAKAKI Koichi5EⅡ■ 役職/教授 Professor■ 専門/電磁エネルギー工学 Electromagnetic energy engineering 高電圧パルスパワー工学 High-voltage pulsed power engineering プラズマ工学 Plasma engineeringプラズマを生成するためパルスパワー技術の研究開発放電プラズマや高電圧工学は電子デバイスやエネルギー変換など、ユビキタス社会や低環境負荷社会の構築に大きく貢献しています。近年は医療、バイオ、農業分野や環境保全など、新しい応用分野が広がっており、私たちは、各応用に適したプラズマを生成するための電源(パルスパワー)技術や、環境保全、農業・食品、材料分野への応用研究をおこなっています。また、明日の地球と地域と人づくりのため、小学校や科学館と連携したエネルギー環境学習にも取り組んでいます。

元のページ  ../index.html#32

このブックを見る