岩手大学 理工学部
39/52

IWATE UNIVERSITY39112111116118115113117114大河原 正文|OKAWARA Masafumi10HⅡ■ 役職/准教授 Associate Professor■ 専門/地盤工学 Geotechnology 土質力学 Soil mechanics地盤の破壊現象のメカニズムに関する研究地すべり・斜面崩壊など地盤の破壊現象のメカニズムに関する研究をおこなっています。この分野において、いよいよ地盤を構成する物質のゲノム解析(Geo-Genomics)に関する国際共同研究が始まります。土粒子(固体)、水(液体)、空気(気体)の三相混合体がミクロの世界においてどのような挙動・性質を示すのか?最先端の分析・解析機器を駆使することで次第に明らかになるでしょう。従来の方法とは一線を画した新しい測定法、対策工法の原理が発見されるものと期待されています。大西 弘志|ONISHI Hiroshi10HⅡ■ 役職/准教授 Associate Professor■ 専門/維持管理工学 Maintenance Engineering 構造工学 Structural Engineering 橋梁工学 Bridge Engineering小型FWDを用いた橋梁簡易点検システムの開発インフラ構造物の老朽化は社会基盤の利便性を確保するために解決するべき大きな問題の一つとなっています。特に道路網を構成する構造物の一つである橋梁は劣化現象の顕在化とその対策の検討が大きな問題となっていて、いかに簡易で効果的な対策をとれるのかが問題解決に向けて必要となっています。本研究では橋梁構造の性能を簡易に計測できるシステムを開発していて、高速道路等の橋梁に対する調査と対策計画の立案に活用しています。小笠原 敏記|OGASAWARA Toshinori10HⅡ■ 役職/教授 Professor■ 専門/海岸工学 Coastal engineering 水工学 Hydro engineering津波氾濫流に粘り強い建物の安全照査可能な数値水槽の開発岩手県三陸沿岸地域は津波常襲地帯であり、2011年東北地方太平洋沖地震に伴う巨大津波では、二万三千戸以上の建物が被害を受けました。低頻度であるが大災害を引き起こす津波に対し、生命・財産を守ることは必須であり、建物の安全性の評価基準を確立することが要求されます。研究では、段波発生装置開水路を用いた実験より得られる氾濫流条件を基に、MPS法を用いた流体-建物連成解析が可能な数値水槽を開発し、粘り強い建物の安全照査を可能にすることを目的としています。小山田 哲也|OYAMADA Tetsuya10HⅡ■ 役職/准教授 Associate Professor■ 専門/建設材料学 Construction material engineering コンクリート構造工学 Concrete structural engineering 道路工学 Highway engineering寒冷地のコンクリート構造物の品質・耐久性確保に関する研究積雪寒冷地域の道路には冬場の交通安全の確保のため凍結防止剤が散布されています。一般的な凍結防止剤には塩化ナトリウムが使用されています。塩化ナトリウムは、コンクリート構造物を劣化させる要因が含まれています。コンクリート構造物の長寿命化のため、施工時のコンクリート構造物の品質確保の方法を提案するとともに、発生し得る劣化現象を列挙してそれぞれのメカニズムを考察し、それらの対策を見出そうとしています。鴨志田 直人|KAMOSHIDA Naoto10H■ 役職/准教授 Associate Professor■ 専門/岩盤力学 Rock Mechanics 地盤耐震工学 Geotechnical Earthquake Engineering私たちのエネルギーを支える巨大トンネル皆さんは、地下の巨大トンネルに石油を備蓄する施設が岩手県久慈市にあることを知っていますか。これは石油のほとんどを輸入に頼っている日本において、安全保障上極めて重要な施設です。岩盤トンネル方式の石油備蓄基地は、石油用3施設と石油ガス用2施設が日本にはあります。私は、将来のエネルギーを担うと考えられている天然ガスや液体水素など、低温液化燃料を備蓄するための巨大トンネルを造るための研究を行っています。越谷 信|KOSHIYA Shin10HⅡ■ 役職/教授 Professor■ 専門/地質学 Geology 自然災害科学 Natural Disaster Science東北日本奥羽脊梁山脈周辺の活断層の地下地質構造日本には多くの活断層があります。ところが、すべての活断層の位置がわかっているわけではなく、まして地震を発生する地下深部の構造がわかっている活断層は多くありません。私たちは、東北日本奥羽脊梁山脈周辺に発達する活断層の地下における構造やその側方への連続性、つまり、震源断層としての広がりを地表地質調査や地球物理学的手法を用いて明らかにし、将来の災害へ備えるための基礎データの提供を目指しています。小山 猛|KOYAMA Takeshi6H■ 役職/助教 Assistant Professor■ 専門/ロボット工学 Robotics 福祉工学 Assistive Technology ロボット教育 Education by roboticsロボットによる活動の支援ロボットを使って人間の活動を支援する機器を開発しています。農林水産分野では持続可能な水産業の構築を目指した養殖に関する研究、工業分野では工場における重労働の軽減を目指した研究、福祉介護分野では脊髄を損傷した人の歩行機能の回復や再建を支援する研究、を行なっています。齊藤 貢|SAITO Mitsugu10HⅢ■ 役職/准教授 Associate Professor■ 専門/大気環境工学 Atmospheric Environment Engineering 環境影響評価 Environmental Impact Assessment 環境動態解析 Environmental Dynamic Analysis大気環境の新規なモニタリング法の開発と可視化技術地球温暖化や酸性雨を“地球環境”問題とするなら、ゴミや騒音、自動車排ガスの問題は、街や地域に根付く“地球環境”問題と言えます。自動車排ガス中の窒素酸化物が酸性雨の原因となるように、環境問題の蓄積が地球環境問題へと発展していきます。こうした観点から、環境汚染物質の捕集・測定法の開発をテーマに、地域の大気汚染を簡単にモニタリングする方法を開発。ミクロ繊維シートを利用した大気汚染物質のモニタリングと推定濃度分布の可視化に取り組んでいます。

元のページ  ../index.html#39

このブックを見る