岩手大学 理工学部
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■ 役職/教授 Professor■ 専門/細胞工学 Cell Engineering ■ 役職/准教授 Associate Professor■ 専門/分子細胞生物学 Molecular Cell Biology ■ 役職/助教 Assistant Professor■ 専門/分子遺伝学 Molecular genetics ■ 役職/准教授 Associate Professor■ 専門/細胞工学 Cell engineering 白 蘭蘭|LANLAN BAI芝 陽子|SHIBA YokoB2B2B2ⅠB2ⅠB2ⅠB2B2Ⅰ2Ⅰ線虫の神経回路をコンピュータ上で再現、生体中の神経回路の信号処理・伝達のしくみを研究哺乳動物細胞における膜輸送の分子機構の研究加齢に伴う神経変性に対する治療法の開発人工網膜や緑藻類の遺伝子を利用し、失明者の視覚機能再建を目指す絶滅種の無限分裂細胞の樹立とウシ伝染性リンパ腫ウイルスの侵入機構の解明無限分裂細胞と人工多能性幹細胞に関する研究我々は幅広い動物種において、細胞周期に関連する共通した3つの遺伝子を導入することで、元の細胞のゲノム状態や性質を保持したまま無限に細胞分裂を誘導できることを見出しました。また近年、発展の著しい人工多能性幹細胞(iPS細胞)技術を動物に適用し、個体や機能の再生と利用を進めています。これらの細胞における技術を用いて新たな細胞を作り出し、世界中の研究者と共有の研究資産として利用しています。遺伝学的な研究により、動物が味を感じるしくみの解明に取り組む病原性アメーバの光応答タンパク質の解析28■ 役職/助教 Assistant Professor■ 専門/神経科学 Neuroscience生物物理学 Biophysics 生化学 Biochemistry視覚科学 Visual science■ 役職/教授 Professor■ 専門/視覚神経科学 Visual Neuroscience 分子生物学 Molecular Biology神経科学 Neuroscience FACULTY OF SCIENCE AND ENGINEERING■ 役職/助教 Assistant Professor■ 専門/細胞工学 Cell Engineering ウイルス学 Virology分子生物学 Molecular Biology 分子遺伝学 Molecular Genetics幹細胞生物学 Stem Cell Biology動物遺伝学 Animal Genetics神経科学 Neuroscience■ 役職/教授 Professor■ 専門/分子微生物学 Molecular Microbiology線虫の神経細胞の数は302個で、高等生物と比べ非常に少ない数です。さらに、全ての神経細胞に名前が付けられて区別されているだけでなく、神経細胞同士の接続の種類と数、加えて接続の場所までが全て明らかにされています。本研究では、コンピュータ上での線虫の神経回路を再現し、その回路を使って、生体中の神経回路での信号処理・信号伝達がどのように行われているのかを詳細に調べています。これまでの結果から、前進運動の際に頭部と胴体部分の運動を上手に連携させるために必要な条件が分かってきました。細胞内には膜で区切られた細胞小器官があり、その間をタンパク質や脂質などが輸送されています。私たちはヒトの細胞を用いて止血因子の輸送や細胞外小胞の形成に関与する新規分子を同定しました。さらに磁性ナノ粒子を用いた膜損傷の研究も行っています。細胞は進化により極めて精巧な膜輸送の分子装置を獲得してきており、これらの知見を通して疾患の治療及び新規の分子ロボットの構築をしていきたいと考えています。網膜を構成する神経細胞の中で、最初に光を受け取る細胞は視細胞です。この細胞は一旦変性してしまうと回復させることができず、失明に至ります。我々はオプトジェネティクスを応用して、視細胞変性後も残存する網膜の最終アウトプット細胞に光を受容する能力を与え、もう一度視覚を取り戻す研究をしています。この研究では緑藻類の遺伝子を応用しているため、様々な動物種を用いて安全性を検討しています。外界からの情報の80%以上は「眼」を通して得られると言われるように、眼は生活への貢献度が大きい器官です。毎年約16000人がさまざまな疾患によって失明に至っていますが、現状ではその視覚機能を回復させる治療法はありません。そこで、失明者の視覚機能再建を目指し、眼内へのLSIチップ埋め込みによる人工網膜や緑藻類の遺伝子を利用した治療研究を行っています。また、これらの研究を通して、複雑な視覚情報処理システムの各々の役割を明らかにしたいと考えています。様々な原因で絶滅危惧種が増加する一途である。そこで、幅広く絶滅種動物由来の初代培養細胞を用い、遺伝子操作により無限分裂へ誘導させ、不死化細胞を作成し、これら動物のゲノムや生物学情報を解析している。また、ウシ伝染性リンパ腫ウイルスの感染が畜産界に深刻な被害を及ぼしている。そこで、ウシ伝染性リンパ腫ウイルスの侵入機構解明およびその予防・治療法の開発に挑戦しています。我々ヒトが普段、何気なく感じている五感のうち、におい物質を感じる嗅覚、味物質を感じる味覚をまとめて化学感覚とよびます。このうち、味覚を検出する生物学的なメカニズムについては、現在でも未解明の問題が多く残されています。私たちは、高等動物と同様の化学感覚を持っているモデル生物・線虫を用いた遺伝学的な研究により、動物が味を感じるしくみの解明に取り組んでいます。ネグレリアフォーレリ(ヒトの脳を破壊する病原性アメーバ)の全ゲノム解析を行ない、BLUFドメイン(青色光受容ドメイン)を有するタンパク質を2種類見い出しました。これまで知られていませんでしたが、本病原体が青色光に応答することが示唆されます。これらのタンパク質の機能を解析し、この病原体の青色光応答性を解析することは、感染予防に役立つと思われます。坂田 和実|SAKATA Kazumi菅野 江里子|SUGANO Eriko 冨田 浩史|TOMITA Hiroshi福田 智一|FUKUDA Tomokazu若林 篤光|WAKABAYASHI Tokumitsu安川 洋生|YASUKAWA Hiro024025026027028029030031

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