香さん須〈埼玉県本庄東高等学校出身〉菜さん門〈盛岡白百合学園高等学校出身〉さいとうやすしすかあやかもんでんはるなたていしたかひろやまだみわ学びの様子 発熱植物「ザゼンソウ」の実例を踏まえ、植物のストレス応答がどの様に起こっているのかを、代謝という全体の反応から、mRNAやタンパク質レベル、分子レベルのメカニズムへと迫ります。それにより「ストレス耐性植物」へと発展できるのです。 遺伝子工学の発展で、有用タンパク質のデザインと生産、有用生物の改変が実用化され、遺伝子診断で人の病気や才能、作物と家畜の品種・産地推定も可能となってきました。本科目は遺伝子工学の基本原理と応用、その技術を用いるための倫理、法律について学びます。● ゲノム編集によるイネ種子形成関連遺伝子の機能解析● バイオプラスチック合成能力を有するCobetia属細菌の遺伝子組換え法の確立● アロマデザイナーを用いたチョコレート香を特徴づける香気成分の探索● 無施肥圃場における黒ボク土のリン成分が作物の持続的栽培に及ぼす効果 について● ザゼンソウの無益回路を構成するFructose-1,6-bisphosphataseに関する研究● 低塩/低糖質化した食品の製造に向けた3次元造形法の検討● 低タンパク質食により誘導される脂肪肝に対するリジン添加食の効果【科目紹介】植物ストレス応答学 〈3年後期〉遺伝子工学 〈3年前期〉【卒業研究テーマ例】 ※2020年度(令和2年度)~2021年度(令和3年度)の研究テーマです藤靖史 完全肉食のネコは、脂肪の多い食餌をとり続けても血中コレステロール値の上昇が起きません。これは生体内でコレステロール生合成に必要な原料を積極的に別の化合物に代謝して尿に排泄する経路が亢進しているからです。私は、ネコでだけこの経路が亢進する分子メカニズムの解明を目指しています。私の研究は、身近な動物の理解が深まるのはもちろんのこと、ヒトの脂質代謝異常を予防する研究にも繋がると期待しています。大好きなネコの謎を探究している時間はとても充実しており、日夜研究に励んでいます。 当学科では動植物・食品・微生物など、様々な事柄について学ぶことができます。どの分野も座学・実験が充実しており、自分の興味のある分野を見つけられます。私は、発熱植物ザゼンソウの発熱メカニズムについて研究を行っています。核酸やタンパク質といったあらゆる生物に共通の分子を鍵として、生命現象を理解しようとしている点に面白さを感じています。何かをとことん追求してみたいと考えていた私にとって、興味のあることを研究できる環境はかけがえのないものです。賀絢傳春石貴浩斎立山 分子生物学のセントラルドグマを理解し、遺伝暗号の解明、タンパク質合成機構、DNA複製機構、タンパク質発現制御などの基礎的生命現象に関して分子レベルで説明します。細菌、細胞、植物、動物全ての分子レベルの理解に関わります。 微生物の産業利用(清酒、バイオ燃料、アミノ酸、抗生物質、酵素、環境浄化など)について、用いられる微生物と具体的利用方法について説明し、微生物を新規産業に利用するために必要な能力をかん養します。● 小胞体ストレス応答に対するチオール化合物の作用機構● 葉緑体型triosephosphate isomerase(TPI)の量的増強が高CO²条件でのイネ の個体生育に及ぼす影響● タンパク質膜挿入に関与する糖脂質酵素MPIaseの化学合成標品を用いた 構造と機能の解析● 乳がん細胞MDA-MB-231に中心体クラスタリング阻害を引き起こす物質KAA とvinblastine及びpaclitaxelとの併用効果微生物の代謝改変、酵素の機能改変を通じて、微生物の力を最大限に利用した有用物質生産を目指しています。●担当科目/微生物学概論、応用生物化学実験Ⅱ分子生物学Ⅰ・Ⅱ 〈2年後期・3年前期〉産業微生物学 〈3年後期〉田美和〈准教授/博士(農学)〉気候変動に対応するイネ胚乳発達メカニズムと4葉のクローバー発生機構について研究しています。●担当科目/遺伝子工学、応用生物化学実験Ⅱ、細胞生物学時間を忘れて大好きなネコの脂質代謝の研究に没頭していますやりたいことに、きっと出会える〈准教授/博士(学術)〉土壌中での微生物を介した養分動態や土壌微生物の有用機能の利用に関する研究を行っています。●担当科目/土壌環境微生物学・生化学、基礎分析化学〈准教授/博士(工学)〉15
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