岩手大学 農学部 令和6年度入学案内
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志さん蔵〈北海道釧路湖陵高等学校出身〉及〈岩手県立盛岡第一高等学校出身〉あずまあつききょうじおいかわりんまつきさわこ学びの様子 演習林などにおいて、実際に生育する樹木の分布・生育形態を観察。採取、標本作成を行うことで北東北地方の代表的な樹種の特徴を学びます。代表的な樹木数種につき、肉眼、ルーペ、顕微鏡などを用いて詳細な観察を行います。 なぜ森林を守りたいのか?どうやったら森林を守れるのか?これらの問いに確信を持って答えるために、森林の成り立ちや生物間の相互作用、森林が生態系の中で果たす役割について学び、森林が抱える問題を様々な視点でとらえていきます。● スギ樹皮のアンモニアに対する消臭効果とその関連成分● 沖縄県国頭村における車両の速度調査から見たヤンバルクイナのロードキル   問題―世界自然遺産登録を背景として―● 早池峰山のアカエゾマツ自生南限地における主要な針葉樹4種の個体成長     と林分構造の推移● クワ葉に含まれる抗糖化成分とそのスキンケア作用● 施肥量が当年生ウルシコンテナ苗育苗時の成長におよぼす影響● 中心市街地活性化におけるおもちゃ美術館の役割-私企業による運営に着   目して-【科目紹介】樹木学実習〈2年前期〉森林保全生態学 〈2年後期〉【卒業研究テーマ例】 ※2020年度(令和2年度)~2021年度(令和3年度)の研究テーマです 淳東樹松 森林施業研究室では、特に天然林を対象として研究を行っています。天然林での林業というと、あまり馴染みがないかも知れませんが、従来の人工林施業と天然林施業を組み合わせて用いることで「より持続的な林業」を行える可能性が高まります。天然林を持続的に利用していくためには、適切な森林の更新は欠かせないため、卒業研究では、更新を促進する施業・天然更新補助作業の効果を検証し、施業方法の提言に寄与したいと考えています。くらもと 林業は私たちが日々利用する木材を生産する重要な産業であり、持続的な木材生産のために労働力の確保が重要です。しかしながら、他産業に比べて労働災害の発生率が高く、担い手確保上の課題となっています。林業という仕事を多くの人に選んでもらい将来的に持続可能な木材生産を行うために、最近の労働災害の状況や原因を分析し、効率的で安全な作業方法について技術的な面から研究しています。本京川凜木佐和子さん〈講師/博士(農学)〉植物と植食者の関係に注目しながら、健全な森林を保全するための研究を行っています。 ●担当科目/森林保全生態学 木材を適切に加工・利用するためには、それぞれの木材が有する樹種特性を十分に理解する必要があります。この授業では、寸法・形状の異なる細胞で組織された木材について、各種の物理的性質を学びます。 森林と人間社会の関係は切り離すことが出来ないほど密接なため、森林・林業・山村に関して様々な法律や制度・政策が存在します。その体系を学び、社会のニーズを満たしながら森林の持続可能性を担保する政策とは何かについて考えます。● 岩手県紫波町赤沢地区に生息するフクロウの巣箱利用環境の解析● 過密なスギ壮齢人工林への間伐が樹冠長や幹の成長に及ぼす影響● 樺細工における原料供給の実態と課題● 豪雨による林道災害の実態把握および要因分析―令和元年台風19号によ   る岩手県林道被災の事例から―● 石灰石鉱山の捨石集積場におけるニホンノウサギの環境選択―猛禽類の狩   場創出を目的として―● 大豆畑に依存したツキノワグマの食性状況及びタンパク質摂取量の評価● ウルシ内樹皮の圧搾による漆液の精製木材と住宅 〈2年前期〉森林政策学 〈3年前期〉〈講師/博士(農学)〉絶滅に瀕している野生動物の保全について、生態学的見地から研究しています。●担当科目/地域生態系保全論天然林施業の研究を通して、持続可能な社会に貢献したいです林業を安全で儲かる産業にしたいです19

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