岩手大学 大学案内 2024
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31IWATE UNIVERSITY 2024地域政策課程地域政策課程司法修習生菅野浩平さん法学・経済課程 法学コース (改組前の名称)2011年度卒業〈岩手県立大船渡高校出身〉昨年、司法試験に合格し11月から司法修習生として1年間の研修期間に入ります。弁護士という職業に憧れを持ったのは中学時代。法律関係のテレビ番組を観て、言葉や法律を駆使して人の役に立つことができる格好良さに惹かれたことがきっかけです。岩手大学では法学の基礎を学び、東北大学の法科大学院に進学しました。3年次に一度、弁護士を目指すか公務員を目指すか悩んだ時期がありましたが、法学コースの先生方が親身に相談私が所属していた環境科学課程は2016年度から改組が行われ、環境を専攻できる珍しい課程だったと思います。この課程の魅力は、文系理系双方の視点から環境について学ぶことができる点だと思います。例えば、八幡平の松尾鉱山鉱毒問題を扱った授業では、文系的な視点で鉱毒問題の背景を学ぶ一方で、実際に川で水を採取して水質調査を行うなど理系的な視点からもテーマに取り組みました。また、授業以外でも様々なこ岩手県環境生活部自然保護課阿部円香さん環境科学課程 環境科学コース (改組前の名称)2014年度卒業〈岩手県立盛岡第一高校出身〉に乗ってくださり、背中を押してくれたことで法律家を目指す意志を貫くことができました。また、法科大学院に進学する際に奨学金を利用することができたことも大きな支えとなりました。これから司法修習生として様々な法律家の研修を受けますが、しっかり人の話を聴き、感覚を言語化するお手伝いができる法律家になりたいと思います。将来的には生まれ育った岩手県の沿岸地域で多くの人の役に立っていけるよう努めたいと思っています。とに挑戦し学ぶことができるのが岩手大学の強みだと思います。私は3年次にエネルギーと持続可能な社会について学ぶためアイスランドでの研修に参加しました。実際に再生可能エネルギー自給率100%の暮らしを体験しながら知見を広めることができ、自分の卒業研究にも還元できたと思います。現在の業務でも再生可能エネルギーに関わることがあり、こうした経験が活きていると実感しています。人の話をしっかり聴き、感覚を言語化するお手伝いをしていきたい。人文社会科学部の卒業生は、「専門深化」と「総合化」の学部教育の理念のもと、広い視野と高いコミュニケーション能力を身につけ、公務員や民間企業などで幅広く活躍しています。人の生きる環境について、文理双方の視点から学ぶことができました。

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