岩手大学 大学案内 2024
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46IWATE UNIVERSITY 2024Faculty of EDUCATION● 附属幼稚園● 附属中学校学校教育目標は「よく考え誠をもって働く人間」。教育実習では、時代のニーズに対応するよう実習内容・方法の改善を図りながら創造性豊かで使命感に燃える教員を養成。教育課程の先導的教育研究および実践にも取り組んでいます。2020年4月に学部の附属機関が改組され、教育実践・学校安全学研究開発センターが設立されました。「学校安全学」というのは、教員養成を通じて東日本大震災の教訓を継承することを目的として、本学部が提唱し構築に取り組んでいる学問分野です。豊かな自然に恵まれた三陸沿岸が津波常襲地域ともいわれるように、地震や津波は何十年、何百年の周期でやってきます。未来の子どもたちの命が守られるためには、教科指導を通じた自然災害に関する確かな理解に加えて、地域とのつながりのなかで先人の残した知恵や文化に学び、それを次世代に伝え続ける教育の力が極めて重要です。一方で、学校安全というのは防災に限らず、登下校や授業中、附属教育実践・学校安全学研究開発センター准教授 本山敬祐【学校安全学】● 附属小学校盛岡師範学校附属小学校として1877年に設立。学部学生の教育実習の場として、また数多くの研究実践の場として小学校教育の発展に貢献しています。英語活動の先進的な実践、また2002年度からは、北京大学附属小学校との交流も実施しています。● 附属特別支援学校1974年に附属養護学校として開校し、2007年に附属特別支援学校に校名変更。一人ひとりの発達や教育的ニーズを基に、児童生徒の自立と社会参加を目指して、保護者や地域社会、関係機関と連携し、特別支援学校としての教育を実践しています。休み時間といった学校生活全般が対象となります。目の前の子どもたちの安全と命を守るとともに、子どもたちが安全に関する資質・能力を身につけるためにはどのような教育が求められるのかを追究しながら、安全な学校づくりに貢献できる教員の養成や研修等に取り組んでいます。また、本センターでは近隣の学校への学習支援ボランティアを行っています。さらに、教育委員会からの要望による短期のボランティアの機会もあります。自発的に学校現場で学ぶ経験を積むことで、講義で身に付けた理論的な知識と実践的な知識が結び付くだけでなく、憧れが具体的な目標に変わり、漠然とした不安が確かな自信に変わることでしょう。東日本大震災の教訓を継承し、児童・生徒の命と安全の確保を目的とした 総合的で実践的な新たな学問である「学校安全学」の構築に関する業務を 行うと同時に、近隣地域の学校への学生派遣、学校教員を対象とした教員研修会を開催しています。「心身ともにたくましく、心豊かな子どもの育成」を目指し、幼児の主体的な遊びを大切にした遊びを通して生きる力の基礎を培う幼児教育を展開。公開保育研究会の開催、小学校・大学との共同研究等を通して、幼児の視点に立った保育のあり方を探っています。目の前の子どもと未来の子どもの命を守る。安全な学校づくりに貢献できる教員の養成。教育学部 TOPICS附属教育実践・学校安全学研究開発センター附属学校教育学部附属施設の紹介

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