岩手大学 大学案内 2024
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IWATE UNIVERSITY 2024Faculty of SCIENCE and ENGINEERING化学・生命理工学科化学・生命理工学科 生命コース 教授 冨田浩史 【再生医療、遺伝子治療】60化学・生命理工学科〈化学コース〉表面・エネルギー化学● 教授/白井誠之 【触媒化学】● 教授/竹口竜弥 【触媒化学】● 教授/平原英俊 【分析化学】● 准教授/會澤純雄 【無機材料化学】● 准教授/宇井幸一 【電気化学】● 准教授/桑静 【複合材料化学】● 准教授/七尾英孝 【表面化学】● 助教/クスマワティ・エッティ 【触媒化学】有機・高分子化学● 教授/大石好行 【高分子機能化学】● 教授/是永敏伸 【精密有機合成化学】● 教授/中崎敦夫 【天然物合成化学】● 准教授/芝﨑祐二 【高分子化学】● 准教授/村岡宏樹 【有機光機能化学】● 助教/塚本匡 【高分子合成化学】物性化学・化学システム● 教授/八代仁 【工業物理化学】● 教授/横田政晶 【分離工学】● 准教授/土岐規仁 【結晶化工学】● 助教/鈴木映一 【分子分光学】〈生命コース〉● 教授/冨田浩史  【再生医療、遺伝子治療】● 准教授/菅野江里子  【再生医療、遺伝子治療】● 准教授/芝陽子 【細胞生物学、生化学】● 准教授/尾﨑拓 【細胞生化学】● 教授/福田智一   【細胞工学、分子遺伝学】● 助教/若林篤光  【分子遺伝学、化学感覚】● 准教授/荒木功人  【発生生物学、神経科学】● 准教授/金子武人  【生殖生物学、野生生物保全学】● 助教/坂田和実  【計算論的神経科学、ニューロインフォマティクス】● 助教/白蘭蘭 【細胞工学】物理・材料理工学科〈数理・物理コース〉数理科学● 教授/尾台喜孝 【整数論、ゲーム理論】● 教授/宮島信也 【応用数学、数値解析】● 准教授/川崎秀二  【確率モデル、計算科学、時系列のウェー   ブレット解析】● 准教授/奈良光紀  【偏微分方程式論、非線形解析】物理科学● 教授/成田晋也  【高エネルギー物理学】● 教授/花見仁史  【宇宙地球進化論、幾何学的物理学、  森羅万象の物理学】● 教授/石垣剛 【宇宙物理学】先進物性● 教授/中西良樹  【強相関電子系、磁性】● 教授/中山敦子   【物性物理学、高圧科学】● 教授/松川倫明 【物性物理、超伝導】● 准教授/瓜生誠司  【物性物理学、ナノ電子材料学】● 准教授/脇舎和平  【磁性材料、結晶成長】〈マテリアルコース〉● 教授/鎌田康寛 【金属材料物性学】● 教授/水本将之 【複合材料学】● 教授/平塚貞人 【鋳造工学】● 教授/吉本則之 【有機半導体材料学】● 教授/小林悟 【磁性物理学】● 教授/内藤智之 【超伝導物理学】● 准教授/晴山巧 【鋳造工学】● 准教授/山口明  【水素活用材料、薄膜材料】● 准教授/葛原大軌  【有機材料工学、有機エレクトロニクス】● 准教授/戸部裕史  【構造機能材料学、金属組織学】● 助教/大柳洸一 【磁気工学、電子物性】● 助教/清水一行 【材料工学】● 助教/関本英弘  【チタン製錬、レアメタルリサイクル】システム創成工学科〈電気電子通信コース〉通信・電子システム分野● 教授/長田洋 【計測・制御工学】● 教授/本間尚樹   【アンテナ工学、無線通信、レーダ工学】● 教授/大坊真洋 【光応用計測学】● 助教/佐藤宏明 【電子システム制御】● 助教/村田健太郎   【無線通信工学、マイクロ波工学】電子デバイス分野● 教授/小林宏一郎 【電子計測工学】● 教授/西館数芽 【電子構造】● 准教授/叶榮彬  【薄膜エネルギー材料、半導体デバイス工学】● 准教授/菊池弘昭 【磁気応用、計測工学】● 准教授/三浦健司  【磁気応用、環境電磁工学】眼を閉じた状態で、1日、日常生活を送ることができるでしょうか? 眼を通して情報を得ることができない不自由さとそれによってもたらされる様々な危険、そして精神的不安は想像を絶するものです。日本国内の失明者数(社会的失明:矯正視力が0.1以下)は18.8万人に上り(平成21年資料)、高齢化社会の進行とともに増加の一途を辿っています。近年、再生医療技術が目覚ましい発展を遂げていますが、現状では、失明者の視力を回復させる治療法の開発に至っていません。眼の中には、網膜とよばれる外界の光を捉える神経細胞の集まりがあります。網膜には、「光を捉える細胞」、その情報を「解析する細胞」、「脳に情報を伝達する細胞」などが存在し、各々の細胞が協調して視覚機能を作り出しています。これらの神経細胞のいずれかが何らかの原因で障害されると視力障害を来すことになります。中途失明原因の上位に位置する病気には、これらの細胞のうち、「光を捉える細胞」だけが障害され、失明に至る病気があります。このような場合の多くは、「光を捉える細胞」以外の細胞は網膜に残存しているため、残存する細胞に光を捉える能力を付け加えることができれば、視力を回復できると考えられます。当研究室では、緑藻類が光を受け取る仕組みを応用し、緑藻類の光受容遺伝子を失明に至ったラットの網膜の「脳に情報を伝達する細胞」に導入することによって、視力を回復させることに成功しています。この治療法では、眼に注射を打つだけで手術の必要がなく、負担も少ないと考えられています。現在、実用化に向けた安全性評価も最終段階となり、緑藻類の遺伝子が失明者の視力を回復させる日も近いと思われます。教員一覧緑藻類の光受容遺伝子を利用した失明者の視力を回復させるための遺伝子治療。理工学部教員・研究の紹介

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