岩手大学 大学案内 2024
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IWATE UNIVERSITY 2024Faculty of AGRICULTURE植物生命科学科植物生命科学科 教授 下野裕之 【作物学】80植物生命科学科● 教授/下野裕之 【作物学】● 助教/松波麻耶 【作物学】● 教授/小森貞男 【果樹園芸学】● 教授/立澤文見 【蔬菜花卉園芸学】● 准教授/川原田泰之  【果樹園芸学、根圏相互作用学】● 教授/畠山勝徳 【植物育種学】● 教授/磯貝雅道  【植物ウイルス学、植物病理学】● 准教授/八重樫元  【植物ウイルス学、植物病理学】● 教授/佐原健 【応用昆虫学】● 講師/安嬰 【応用昆虫学、昆虫生理学】● 准教授/河村幸男  【植物分子生理学、低温植物生理学】● 教授/ラーマン・アビドゥール  【植物分子生理学、Plant hormone biology】応用生物化学科● 教授/伊藤菊一 【分子生物学】● 教授/西山賢一 【分子生物学、生化学】● 准教授/斎藤靖史  【細胞生物学、分子細胞生物学】● 教授/鈴木雄二 【植物栄養生理学】● 准教授/立石貴浩 【土壌学、土壌生化学】● 教授/木村賢一 【ケミカルバイオロジー】● 教授/山下哲郎 【生化学】● 教授/宮崎雅雄 【分子生体機能学】● 准教授/山田美和 【応用微生物学】● 教授/伊藤芳明 【栄養化学】● 教授/三浦靖 【食品化学工学、食品科学】森林科学科● 准教授/齋藤仁志 【森林工学】● 准教授/伊藤幸男  【森林山村政策学、森林政策学、木材産業論】● 准教授/國﨑貴嗣  【森林環境資源管理学、森林群落生態学】● 教授/真坂一彦  【森林造成学、森林生態学】● 准教授/山内貴義   【野生動物管理学、動物生態学】● 講師/東淳樹   【保全生物学、動物生態学】● 講師/松木佐和子  【森林保全生態学、樹木生理生態学】● 教授/小藤田久義  【木材利用科学、森林資源化学】● 教授/関野登  【木材利用科学、木質資源工学】● 助教/山崎遥  【森林環境資源管理学、森林造成学】食料生産環境学科● 教授/飯田俊彰 【農業水利学】● 准教授/濱上邦彦 【水環境工学】● 准教授/山本清仁 【施設機能工学】● 准教授/武藤由子 【土壌物理学】● 准教授/前田武己  【農業循環科学、廃棄物利用工学】● 准教授/松嶋卯月   【植物環境制御学、植物生体計測】● 教授/小出章二  【農産工学、農産物加工保蔵学、  食品保蔵学】● 准教授/折笠貴寛  【農産食品プロセス工学、  農産物流通工学、農業環境工学】● 准教授/木下幸雄  【農業経営学、農業経済学】● 教授/平井俊朗   【水産育種学、水産増殖学、生殖生物学、  内分泌学、分子生物学】● 助教/塚越英晴  【水産増殖学、水族ゲノム生物学、  分子生態学】● 准教授/袁春紅 【水産システム学、  水産食品化学、水産マーケティング】● 准教授/石村学志 【資源経済学、資源  政策学、数理資源学】動物科学科● 教授/澤井健  【家畜繁殖学、動物生殖工学】「春にタネ(種子)を播き、盛夏に大きく育て、秋に収穫」するのが、イネの通常の栽培暦です。熱帯原産のイネは日本の冬の寒さに耐えることができないためです。ところが私たちは、雪が降る前の初冬に種子を播く常識破りの栽培法、「初冬直播き栽培」に2008年から挑戦しています。現在、日本の農業従事者の高齢化や担い手不足に伴い、耕作されない田んぼが増え続け、主食であるコメの安定供給や食料安全保障を脅かしています。日本のイネの主要な産地は北海道、東北、北陸地方の積雪地帯にあり、これら地域では暖地に比べて春の訪れが遅く、雪解け後の短い春に播種や移植の作業を終える必要があります。その上、これから増えるリタイアした方の農地を含めて耕作することには時間的にも作業量的にも限界があります。そこで考案したのが、過度に集中する春の農作業を軽減させる「初冬直播き栽培」です。私たちは種子の越冬率の飛躍的向上を目指し、種子のコーティング法から田んぼの耕し方まであらゆる角度から研究を進め、世界でも類をみない「初冬直播き栽培」を実用レベルにまで近づけることに成功しました。研究の環は農家にも広がり、実際に経営に取り入れ始めた農業法人も現れています。岩手大学発の「初冬直播き栽培」という革新技術で、農業の現場での課題解決への貢献を通じ、SDGsに代表される持続可能な社会の実現に向け研究室一丸で挑戦し続けています。この研究課題以外にも、研究室では、エチオピア、バングラディシュ、フィリピン、オーストラリアなどの研究機関と共同で持続可能な農業という視点からグローバルに研究を進めています。教員一覧熱帯原産のイネを初冬にタネ播く新技術。農学部教員・研究の紹介

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