岩手大学 理工学部
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■ 役職/教授 Professor■ 専門/視覚神経科学 Visual Neuroscience ■ 役職/准教授 Associate Professor■ 専門/生化学 Biological Chemistry 芝 陽子|SHIBA YokoA1ⅠA1ⅠB2ⅠB2B2ⅠB2ⅠB2ⅠB2Ⅰ■ 役職/教授 Professor■ 専門/腐食防食工学 Corrosion Engineering 電気化学 Electrochemistry■ 役職/教授 Professor■ 専門/化学工学 Chemical Engineering■ 役職/准教授 Associate Professor■ 専門/発生生物学 Developmental Biology 神経科学 Neuroscience分子生物学 Molecular Biology細胞生物学 Cell Biology動物生理学 Animal PhysiologyFACULTY OF SCIENCE AND ENGINEERING■ 役職/助教 Assistant Professor■ 専門/神経科学 Neuroscience生物物理学 Biophysics ■ 役職/准教授 Associate Professor■ 専門/分子細胞生物学 Molecular Cell Biology 生化学 Biochemistry■ 役職/准教授 Associate Professor■ 専門/細胞工学 Cell engineering 視覚科学 Visual science分子生物学 Molecular Biology神経科学 Neuroscience 金属材料の腐食は私たちの暮らしの安全・安心に対する脅威と大きな経済損失をもたらします。なぜ錆びるのか、どうしたら防止できるのか、どうしたら検出できるのかなど、社会のニーズは山積しています。私の研究は、化学の知識をベースとしてこれらを解決し、社会に貢献することを目指しています。最近はエネルギー材料に特に力を入れており、ヒートポンプシステム、燃料電池、リチウムイオン電池材料などに関連する研究を進めています。目的生成物と複数の副生成物の中から高純度の目的化合物を生成させる、新しい結晶化技術の開発が重要な課題となっています。私の研究テーマは、結晶の構成成分となる分子の合成技術に加え、分子の性質を最大限に生かすよう分子を並べる結晶合成という技術の開発です。分子がある規則に従って配列している結晶には、無限の可能性が秘められています。論理的背景に基づいた予測とともに、様々な特殊機能を発現する新規な結晶の創製技術、そして量産化を目的とした新しい結晶化法に関する研究に取り組んでいます。神経細胞の軸索にはRNAが輸送され(軸索性RNAと呼ばれる)、局所的なタンパク質合成が起こり、それが神経回路発生や軸索再生において重要な役割を果たします。哺乳類では軸索性RNAの存在量は少ないのですが、本研究室ではニワトリ後期胚の脳で軸索性RNAを大量に含む神経細胞があることを発見し、その機能を調べています。この研究は神経発生機構のより正確な理解に加え、神経再生治療への貢献も期待されます。我々ヒトを含めた生物は1つ1つの細胞から構成されています。その細胞の中では数多くのタンパク質が存在して、想像を超える精密さで様々な生命現象を制御しています。その複雑な生命現象の一端を解明するべく、私の研究室では、ミトコンドリアに存在する「カルパイン」というタンパク質に着目した基礎研究を行っています。そこで得られた知見は、網膜や脳の疾患に対する治療薬の開発といった応用研究へと展開しています。線虫の神経細胞の数は302個で、高等生物と比べ非常に少ない数です。さらに、全ての神経細胞に名前が付けられて区別されているだけでなく、神経細胞同士の接続の種類と数、加えて接続の場所までが全て明らかにされています。本研究では、コンピュータ上での線虫の神経回路を再現し、その回路を使って、生体中の神経回路での信号処理・信号伝達がどのように行われているのかを詳細に調べています。これまでの結果から、前進運動の際に頭部と胴体部分の運動を上手に連携させるために必要な条件が分かってきました。細胞内には膜で区切られた細胞小器官があり、その間をタンパク質や脂質などが輸送されています。私たちはヒトの細胞を用いて止血因子の輸送や細胞外小胞の形成に関与する新規分子を同定しました。さらに磁性ナノ粒子を用いた膜損傷の研究も行っています。細胞は進化により極めて精巧な膜輸送の分子装置を獲得してきており、これらの知見を通して疾患の治療及び新規の分子ロボットの構築をしていきたいと考えています。網膜を構成する神経細胞の中で、最初に光を受け取る細胞は視細胞です。この細胞は一旦変性してしまうと回復させることができず、失明に至ります。我々はオプトジェネティクスを応用して、視細胞変性後も残存する網膜の最終アウトプット細胞に光を受容する能力を与え、もう一度視覚を取り戻す研究をしています。この研究では緑藻類の遺伝子を応用しているため、様々な動物種を用いて安全性を検討しています。外界からの情報の80%以上は「眼」を通して得られると言われるように、眼は生活への貢献度が大きい器官です。毎年約16000人がさまざまな疾患によって失明に至っていますが、現状ではその視覚機能を回復させる治療法はありません。そこで、失明者の視覚機能再建を目指し、眼内へのLSIチップ埋め込みによる人工網膜や緑藻類の遺伝子を利用した治療研究を行っています。また、これらの研究を通して、複雑な視覚情報処理システムの各々の役割を明らかにしたいと考えています。金属材料の腐食研究を通して社会貢献を目指す無限の可能性を秘めた結晶の研究高レベル軸索性RNAに関する研究ミトコンドリアカルパインの機能解明とペプチド医薬の開発線虫の神経回路をコンピュータ上で再現、生体中の神経回路の信号処理・伝達のしくみを研究哺乳動物細胞における膜輸送の分子機構の研究加齢に伴う神経変性に対する治療法の開発人工網膜や緑藻類の遺伝子を利用し、失明者の視覚機能再建を目指す28八代 仁|YASHIRO Hitoshi横田 政晶|YOKOTA Masaaki荒木 功人|ARAKI Isato尾﨑 拓|OZAKI Taku 坂田 和実|SAKATA Kazumi菅野 江里子|SUGANO Eriko 冨田 浩史|TOMITA Hiroshi017018019020021022023024

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