岩手大学 Guide Book 2025
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13IWATE UNIVERSITY 2025《教えて!ジャージーさん〜実験牛から次世代の畜産へ〜》人も牛も健康で、環境にも良いSDGsな畜産を追究しています。《Anonas Lighting(アノナスライティング)》防災システムで災害から人を守る。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■農学部 共同獣医学科照井周二さん〈岩手県立花巻北高校出身〉総合科学研究科 理工学専攻 電気電子通信コース佐藤旭飛さん〈宮城県泉高校出身〉■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■学生が主体となり立ち上げたプログラムを通して、地域社会と関わり、大学の中で「社会経験」を積んでいく。地域で活動する学生のプラットフォーム「NEXT STEP工房」 岩手大学では、学生が主体となった活動を支援する制度が充実しており、その一つに「NEXT STEP工房」の取組があります。2011年3月の東日本大震災以降、多くの学生が沿岸被災地でのボランティアに参加してきましたが、岩手大学には、現在も被災地の復興のために支援活動を続けるサークルをはじめ、身近な地域の活性化やそこが抱える課題解決を目指して活動している学生主体のプロジェクトが多数あります。 「NEXT STEP工房」はそれらの学生の地域に関わる研究/活動プロジェクトを活発化することを目指すプラットフォームです。登録団体にはメンバー募集の機会や活動場所の提供、カウンターパートの紹介、メーリングリストでの情報発信、活動紹介の場の提供や経費の補助の制度(1件につき最大30万円)等の支援を行っています。また、個人で参加し、興味のある団体を探すこともできます。 所属団体の活動例として、盛岡や沿岸の地域資源や特性を活かした地域振興やビール麦の栽培による岩手県の農業の活性化、自然史標本の保存や博物館施設の活性化に取り組んでいる団体等が挙げられ、大学生ならではのオリジナルの視点から地域課題の解決や地域活性化に貢献しています。『会社』を立ち上げ事業運営を実体験する「学内カンパニー」 さらに岩手大学では、「学内カンパニー」というプログラムがあります。これまで高く評価されてきた岩手大学の「ものづくり」の成果を地域に発信し、さらに発展させていくために提案された事業が「ものづくりエンジニアリングファクトリー(EF)」。その組織内の「起業家支援室」が中心となり、学内に学生で構成される仮想的な企業「学内カンパニー」を設立。基本的に社長(代表)も社員も学生で、事業計画から、設計、部品発注、試作、製作、業績試算までを学生自身で行います。債務責任を負うこと以外については仮想的と思えないような「会社」を運営しています。さらに「ものづくり」だけではなく「ひとづくり」「ことづくり」を事業とする「会社」もあり、理工系以外の文科系の学生も参加する全学的なプログラムとなっています。企業や学内の部門から業務委託を受けたり、システムや商品を共同開発するなど、内容は多岐にわたります。また、自治体との共同研究に至るケースもあります。事業運営の仕組みや企業同士のつながりを実体験として学ぶ事ができるほか、学外アドバイザーとなっている地元企業の方々と身近に接する貴重な機会にもなります。大学にいながら「社会体験」を積むことができるのがこうしたプログラムの魅力です。

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