61IWATE UNIVERSITY 2025■■■■■■■■■■■■■■■■■■NTT東日本今野恵太さん電気電子・情報システム工学科 (改組前の名称)2012年度卒業/2014年度工学研究科修了〈宮城県仙台南高校出身〉高校時代から物理など情報系の教科、実験などが好きで、将来、電力インフラか情報系の進路を考えていました。大学進学の際には、電気電子とシステム工学どちらも学べるこの学科を選択しました。研究室配属が決まる3年次に東日本大震災を経験し、通信の重要性を改めて実感したことで無線通信を専門とする研究室に入ることを決めました。学部時代には「電波を使った生体位置推定」について企業との共同研究を行いました。中学校の総合学習で大気汚染や光化学スモッグの問題に触れ、環境分野に興味を持ちました。そこで、環境・防災・福祉・建設というキーワードを掲げる社会環境工学科を選びました。最初はこれら4つの分野をバランスよく学び、3年次後期から大気汚染を専門として汚染度を測定するモニタリングポストの開発などに没頭しました。現在は、主に路面補修工事、橋の耐震補強工事の担当監督員をしていますが、4つのキーワードを総合東京都建設局森本由宇さん社会環境工学科 (改組前の名称)2012年度卒業/2014年度工学研究科修了〈栃木県立佐野高校出身〉この経験を通して、物を生み出す時に基本となる考え方を学びました。発表する際に相手の立場に立って考えること、納期を守ることが相手との信頼関係を築く基本となること、精度を最大限に高めることにこだわりを持つこと。これら3つの考え方は社会に出た今益々大切だと実感しています。今後はお客様の課題を解決できるシステムエンジニアとして、8年間お世話になった岩手に恩返しをしていけたらと思っています。的に学べたことが役に立っています。特に、設計図や図面を読み取り、作成法も学ぶことができた測量学実習ですね。東京都に就職しようと思ったきっかけは、学生時代に経験した東日本大震災です。岩手に残るべきか迷いましたが、多くの支援の方と接し、離れた場所からも貢献できると感じました。被害を最小限に抑えるために何をすべきか、また災害が起こった時にどうすべきか、実際に被災した経験も活かして挑んでいきます。ものづくりの根本となる大切な考え方を学ぶことができました。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■岩手大学で学んだこと東日本大震災で被災したことどちらもが現在につながる。
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