73IWATE UNIVERSITY 2025担当教員メッセージ准教授 齋藤仁志担当教員メッセージ助教 山崎遥及川凜さん 〈岩手県立盛岡第一高校出身〉蔵本京志さん 〈北海道釧路湖陵高校出身〉森林施業研究室では、特に天然林を対象として研究を行っています。天然林での林業というと、あまり馴染みがないかも知れませんが、従来の人工林施業と天然林施業を組み合わせて用いることで「より持続的な林業」を行える可能性が高まります。天然林を持続的に利用していくためには、適切な森林の更新は欠かせないため、卒業研究では、更新を促進する施業・天然更新補助作業の効果を検証し、施業方法の提言に寄与したいと考えています。林業を安全で儲かる産業にしたいです。林業は私たちが日々利用する木材を生産する重要な産業であり、持続的な木材生産のために労働力の確保が重要です。しかしながら、他産業に比べて労働災害の発生率が高く、担い手確保上の課題となっています。林業という仕事を多くの人に選んでもらい将来的に持続可能な木材生産を行うために、最近の労働災害の状況や原因を分析し、効率的で安全な作業方法について技術的な面から研究しています。天然林施業の研究を通して、持続可能な社会に貢献したいです。豊富な森林を資源として活用するためには、必ず木を伐って出す必要があります。一方で、国内の林業は労働災害の多さや労務環境など様々な課題を抱えています。これらの問題を解決するために地域で林業を行う方々と協力しながら、これまで培われた林業技術者の技能と、情報化技術を融合し、高解像度情報やGISを用いた路網計画手法の開発やCLTシステムの検証、効果的な安全対策等に関する研究を行っています。「林業といえば、スギ・ヒノキのような人工林」…一般的には、そのようなイメージがあると思います。しかし、森林に求められる機能の多様化や自然環境に対する意識の向上により、従来よりも自然に寄り添った形での施業、天然林施業の重要性が増してきています。天然林の状態を損なわず、持続的に活用していくために、樹木の生態的特徴や森林の土壌環境などを把握・加味し、自然のプロセスに反さない施業の在り方を研究しています。森林 : 樹木生態生理・造林学/森林政策学/地域資源管理学/森林動態制御/砂防学/林業生産工学/森林管理学/木質資源工学/森林資源化学/造園計画学・観光学/森林・環境教育/保全生物学/森林保全生態学■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
元のページ ../index.html#73