岩手大学 理工学部
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28FACULTY OF SCIENCE AND ENGINEERING 2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」が設定され、日本でも様々な企業・団体がこの取り組みに参加しています。岩手大学が理工学の分野を活用し取り組んでいる、社会貢献に繋がる研究の一部をご紹介します。最新の研究はHPでご覧ください17のゴール・169のターゲットかDEVELOPMENT GOALS)」。ら構成された、地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓った開発目標「SDGs(SUSTAINABLE 岩手大学の研究が、多くの人をたすける力になるかもしれません。 電気電子・情報通信コース 高木 浩一 教授 社会基盤・環境工学コース 石川 奈緒 准教授    化学コース  自然界から得られる天然物には、医薬や暮らしに役立つ、人類にとって重要な物質が数多く存在しています。しかし天然物は、微量しか採 「パルスパワー」とは、電気エネルギーを圧縮して短時間・微小空間に高密度のエネルギーを生み出す技術のことです。例えば、100ワット  機械知能航空コース  ターボ機械の専門家としてメーカーに勤務した経験を生かし、高性能で環境に優しい航空機用エンジンの開発を目的に、エンジンに使 抗菌薬は家畜や人の治療などに使用されています。摂取した抗菌薬の一部は排せつ物として体外に排出され、家畜の場合は放牧の際、また堆肥として農地に活用することで土壌へ移行します。堆肥化の過程や土壌中で分解される抗菌薬中崎 敦夫 教授柴田 貴範 教授特 集岩手大学理工学部で取り組まれる優れた機能を持つ天然物を起点に、健康や環境保全に役立つ物質を合成「パルスパワー」による農産物の増産や鮮度保持などで食のサプライチェーンに貢献アザラシの髭を、航空機用のタービン翼の後縁の形に適用し動力の損失低減を実証抗菌薬の環境移行や水域生態系への影響を評価研究SDGsを推進するための

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