2IWATE UNIVERSITY 2026学長あいさつMessage from the PresidentHistory 岩手大学は「岩手の“大地”と“ひと”と共に」を校是に掲げ、学術文化の創造と高い教養・深い専門性を兼ね備えた人材の育成により、社会の発展の一翼を担うとともに、地域の自治体・企業等との産学官連携や共同研究を通じて地域貢献に尽力してきました。 一方で急激な人口減少や産業構造の変化、また気候変動やパンデミックへの対応など、私たちを取り巻く社会は、予測不能で不確実な時代を迎えており、その中で国立大学に求められる役割も大きく変わってきています。こうした時代にあって、地域の中核としての高度な知を提供する岩手大学は、地域における高等教育機関・中核的学術拠点としてのセントラルドグマ(中心命題)を新たに迎える社会(Society 5.0)に貢献する有為な人材の育成・輩出としています。すなわち、新たなシステム社会で待ち受けるAIやIoTを活用した第四次産業革命(Industry4.0)、そしてその先にある「持続可能性(サステナビリティ)」「人間中心(ヒューマンセントリック)」「回復力(レジリエンス)」をコンセプトとする第五次産業革命(Industry5.0)を見据えた教育・研究を展開していきます。さらに、有為な人材の輩出はもとより、高等教育機関が追求すべき価値としての「質(Quality)」「規模(Size)」「アクセス(Access)」を希求するため、特色ある研究の推進や独自技術の社会実装等により、社会のさらなる発展に貢献することを目指しています。 そのために掲げている「岩手大学ビジョン2030」では、卒業生である宮沢賢治の想い「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」(Well-being)を受け継ぎ、誰一人取り残さない持続可能な社会の実現のため、予測不能なVUCA時代を切り拓く強靭で且つしなやかな人材の育成を目標にしています。その実現のため、『よりよい未来を創造する「地域の知の府」「知識創造の場」として、地域に頼られ、尊敬され、愛される岩手大学』の様々な取組は、学生・教職員が共に協力して立案・実行すべきとの思いから、行動規範を「共考と協創(共に考え・協力して創る)」としています。 より良い未来を創造する、また地域に根差し地域と共に歩む国立大学として、岩手大学はこれまでも、そしてこれからも地域社会、日本社会、そして世界に貢献していきます。 2018年大学院獣医学研究科設置1876年盛岡師範学校設置(後に岩手師範学校に改称)1902年盛岡高等農林学校設置(後に盛岡農林専門学校に改称)1921年岩手県立実業補習学校教員養成所開設(後に岩手青年師範学校に改称)1939年盛岡高等工業学校設置(後に盛岡工業専門学校に改称)1949年岩手大学設置(国立学校設置法により盛岡農林専門学校、盛岡工業専門学校、岩手師範学校、岩手青年師範学校を統合)大学院農学研究科設置1964年1968年大学院工学研究科設置1977年人文社会科学部設置1990年1995年2004年2016年2017年2019年2025年大学院人文社会科学研究科設置 /大学院連合農学研究科設置 /大学院連合獣医学研究科設置大学院教育学研究科設置国立大学法人岩手大学設置(国立大学法人法により移行)工学部を理工学部に改組 / 教職大学院設置大学院総合科学研究科設置 / 釜石キャンパス開設大学院理工学研究科設置理工学部、農学部改組 / 獣医学部設置岩手大学長 小川 智1966年学芸学部を教育学部に改称「共考」と「協創」による岩手大学の未来
元のページ ../index.html#2