IWATE UNIVERSITY 202637宇宙機まわり流れ・飛行機まわり流れ・自動車まわり流れ水と二酸化炭素を利用するグリーンケミストリー電波枯渇問題を解決するアンテナシステム技術の研究活断層の分布と地下構造およびその発達史高圧力を用いた物質の高密度化と新奇物性の研究医工連携で創生する新しい医療・福祉のかたちロボット工学航空宇宙工学数値流体力学 はやぶさカプセルをはじめとする種々の大気圏突入カプセルまわり流れを研究しています。超音速で大気圏に突入してくるカプセルの前方には衝撃波が発生し、後方には激しく乱れた流れが生じてカプセルを不安定に振動させます。この現象を数値流体力学シミュレーションや磁力支持風洞実験で解明し、事故を未然に防いで宇宙開発に貢献するのが目標です。同じ技術で飛行機まわり流れや自動車まわりの流れの研究も進めています。触媒化学 環境や人体に有害な化学物質の使用や排出を極力押さえ、かつ従来の方法よりも高効率で反応を進行させる触媒化学の研究を行っています。具体的には、超臨界状態を含む高温高圧状態の水と二酸化炭素を、有機溶媒や無機酸の代替として用いることで、「使用済みのペットボトルやナイロンなど衣類を原料へ戻す技術の開発」や、「バイオマスを有用化学物質へ変換する触媒開発」に取り組んでいます。これらの研究を、地域の企業、国の研究所、そしてアジア諸国の大学とも連携しながら進めています。アンテナ工学無線通信 この研究室では、携帯電話に代表される「ワイヤレスコミュニケーション(無線通信)」の普及にともなう「電波枯渇問題」を解決するためのアンテナシステム技術の研究に取り組んでいます。なかでも、利用周波数を増やさずに大容量のデータ伝送を実現する画期的技術「MIMO(Multiple-InputMultiple-Output)伝送」に注目しています。また、人と人だけではなくモノとモノの通信や、ワイヤレスコミュニケーション技術の非通信分野への適用についても検討を行っています。風洞実験レーダ工学変動地形学 日本は世界有数の変動帯に位置し、周辺には多くの活断層が存在しています。活断層による地震は人間生活の直下で地震を発生させるため、甚大な被害をもたらします。活断層はどこにあり、その地下がどのようになっているのか? どうやって地形や地質構造が作られてきたのか? これらを知り活断層を評価は、内陸活断層による地震に対する防災や減災につながります。この研究室では、地形学と反射法地震探査や重力探査などの地球物理学的手法を合わせて、活断層の地表から地下構造、過去の活動や特徴を明らかにしようとしています。物性物理学 「圧力」は物質を構成する結合状態や結晶構造、物性を系統的に変化させるため、物質探索にとって極めて有用なツールです。静水圧環境でのその場観察は、高圧下で構造の詳細を求めるに留まらず、物性を誘起するメカニズムの解明に役立ちます。この研究室では、物質を圧縮することで結合の本質を学び、新奇な物性を探索することによる物質設計への還元を目指しています。そのなかでも炭素に着目し、炭素物質の圧力誘起構造変化、物性変化のみならず、高圧下における炭素と水素の反応生にも興味をもっています。生体工学 「AIやXR等の先端技術」ならびに「脳波や筋電図等の生体信号計測・解析技術」を得意とする生体工学研究室です。大学病院やリハビリテーションセンターとの共同研究が多く、医療・福祉分野における様々な技術開発に挑戦しています。最近では医療機器メーカーと協働し、年間5万人が命を落とす「嚥下障害者(食べ物を飲み込む機能が低下した高齢者)」のための機器開発にも取り組んでいます。医工連携で実現する「高齢者や障害者の健康・生活・社会づくり」に興味がある人、ぜひ一緒に研究しましょう!高圧科学リハビリテーション工学教員紹介理工学科機械知能航空コース教授 上野 和之理工学科化学コース教授 白井 誠之理工学科電気電子・情報通信コース教授 本間 尚樹理工学科社会基盤・環境工学コース准教授 岡田 真介理工学科数理・物理コース教授 中山 敦子理工学科機械知能航空コース教授 佐々木 誠
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