IWATE UNIVERSITY 2026卒業生の声Message from Graduates関 隆志さん50の容態が回復したり、病気の発生数が減って農家さんが喜んでくれ 犬や猫などの「伴侶動物」の動物病院を経営する、いわゆる「街の獣医さん」をしています。大学卒業後はいくつかの動物病院で修業をして、診療のノウハウを学びました。地域のワンちゃん、ネコちゃんの健康を守りつつ、狂犬病集合注射への参加など公衆衛生に寄与する仕事をしています。 動物の医療は、患者さんから直接症状を聞くことができません。どこが痛いのか、どうして苦しいのか、診察・検査を通して状態を理解してあげないと治療が始まりません。その病状をきちんと把握して最適の治療方針を示せたとき、そして何よりも飼い主さんが安心してくれた時、獣医師としての喜びややりがいを感じます。 私は伴侶動物の道に進みましたが、医療の勉強をするには牛や馬などの産業動物、そして人間の医学にも目を向ける必要がありました。岩手大学は産業動物の実習が充実しているので、獣医師としての広い視野を養うことができたと思っています。 入学当初は犬や猫などの小動物に興味がありました。しかし、大学の産業動物実習や馬術部での活動を通して大動物の魅力に目覚め、さらにNOSAIでの実習を通して産業動物臨床の重要性を実感。「この仕事は自分に合っている」と確信し、産業動物獣医師になることを決めました。 家畜診療所での診療、農家さんの損害を防ぐための疾病予防や飼養管理指導など、忙しく活動する毎日ですが、治療によって家畜たときなど、大きな達成感も日々感じています。また、こうした活動から得た治療方法や研究結果を学会や勉強会で発表し、多くの獣医師と知識を共有し高め合うことも、やりがいや喜びにつながっています。 岩手大学は特に産業動物の実習が豊富ですので、入学された際は産業動物の様々な魅力を感じ、興味を持ってもらえると嬉しいです。NOSAI岩手(岩手県農業共済組合) 岩手県北基幹家畜診療所 技術主査 農学部 共同獣医学科 2010年度卒業獣医師に必要な視野を養う学びの環境が充実しています 大学での出会いや学びが「産業動物の獣医師」になるきっかけに卒業生の進路せき動物病院 院長農学部 獣医学科 2008年度卒業 尾形 透さん
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