し、その反面、大学院生を増やして、質の向上、専門家の育成に力を入れることも今後の方向性の一つだと思っています。さらに、キャンパスを魅力あるものにして行くことも重要で、現在品川・越中島両キャンパスのグランドデザインを作成中です。本学が交通の便の良い都心にあることで、海洋の国内外における中心拠点の機能と役割を持たせ、かつ充実した教育・研究施設を建てることにより学生の皆さんが満足してくれるようなキャンパスにしたいと思っています。▶ 国からの運営費交付金が減ってきている中で、大学が活用できる資金として民間からの資金、特に寄附に注目が集まっていますが、本学としてはどのように対応をしていますか。本学でも最近大学基金(40ページ)に力を入れて、ご支援をお願いしていますが、やはり欧米とは違って寄付文化が強く根付いていないので多くは集まりません。その中でも、ご支援を多く頂いているのが修学困難な学生や優秀な学生をエンカレッジするための修学支援事業です。学生への支援に使用していくのはとても大切だと思っています。本学は規模が小さいので、他大学にとっては少ないと思われる額でも色々なことが出来ます。だから様々な場面で機会を設けてお願いをしたり、状況を説明したりというのはすごく重要なことだと思っています。インタビュー後集合写真 下段中央が竹内学長 左が堀内副学長(兼 事務局長)▶ 今後大学が、社会の支援を受けていくためにも積極的な情報公開がますます重要になると思われますが、本学の情報公開の必要性についていかがお考えでしょうか。今回新しく統合報告書を作ることになりましたが、より本学の将来像や現在の姿を丁寧に伝えられる広報媒体として期待しています。インターネットの時代ですから、印刷物だけではいけないということで、他の試みとしてYouTubeなども一部取り入れていますが、積極的に取り入れるのならば今ある高校生向けのガイドブックをもっと手軽にみられるものにしていっても良いのかもしれない。すべてスマホで見られるという形も視野に入れて、検討していきたいと思っています。国立大学法人 東京海洋大学:統合報告書Integrated Report13
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