お読みいただいたみなさまへ 本報告書を最後までお読みいただき誠にありがとうございました。 本学は、その創立より一貫して、海洋教育研究の中心拠点として活動を続けてまいりました。またその140年以上にわたる歴史の中で、海洋産業への人材育成、長年の研究活動を通じて蓄積した知見、技術の社会実装、生物多様性・環境保全への取組など数々の実績を通じて、社会への貢献を果たしてきたと自負しております。 しかしながら、国からの本学に対する支援は今般の経済状況の中、大変厳しさを増しております。(法人化初年度の2004年度から約△6.3%、3.3億円の支援額削減) 当然のことながら、本学でも徹底的な経費削減や資源の有効活用を行い、教育・研究の現場への影響が最小限となりかつ、より実効性のある活動を推進できる体制となるよう、日々不断の努力を進めておりますが、予算額の縮減は本学の目指すべき将来像へ暗い影を落とし、大学から徐々に活力を奪っているように感じます。 国からの支援拡充が困難な状況となり、海洋大の目指す先に障害が生じているとするならば、直接、社会のみなさまに本学の生み出してきた価値、今後生み出す価値をご理解いただき、この難局を応援していただける理解者、支援者となっていただけないか。そんな壮大な夢をみまして、この度有志の若手職員が中心となって本報告書を創刊させていただきました。初めての経験となり、色々と至らない点があるかと思いますが、少しでもお読みいただいたみなさまにとって心が動く報告書となっていれば幸いです。 また今回の報告書におきましては、船員養成や船舶といった分野における本学の特色を多く取り上げてご紹介しましたが、本学には他にも、生物や資源・エネルギー、流通、といった特色のある教育研究分野が数多くあり、またの機会にお伝えしていきたいと思っています。 東京海洋大学は本報告書を通して、本学を支えてくださるみなさまと大学の将来ビジョンや具体的な取組について対話ができないか、模索しております。お気付きのことがありましたら、ご意見をいただけますと幸いです(tumsat-ir@m.kaiyodai.ac.jp)。 今後とも東京海洋大学を何卒よろしくお願い申し上げます。東京海洋大学IR室統合報告書作成プロジェクトチームメンバーTokyo University of Marine Science and TechnologyIntegrated Report46
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