東京海洋大学 2020 統合報告書
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 東京海洋大学は、我が国が海洋立国として発展し、国際貢献の一翼を担っていくため、「海を知り、海を守り、海を利用する : Voices From the Ocean」をモットーに教育・研究を展開し、その使命を果たすべく努力しております。 2017年に新しく開設した海洋資源環境学部を加え、従来にも増して大気から海上・海中そして海底下までの海洋に関する総合的な組織体制を構築し、教育研究を推進するとともに、世界の急速なグローバル化に対応するために、「国際的に活躍する産官学のリーダーを輩出する世界最高水準の卓越した大学」を目指しています。 さらに、大学改革を実現していくために中長期的な方向性を教職員が共有する必要があると考え、2015年に「ビジョン2027」を策定し、2019年4月には2030年に向けた国連の持続可能な開発目標(SDGs)や第3期海洋基本計画の内容を加味し、「ビジョン2027 バージョン2」として改訂しました。更なるレベルアップにより、海洋の未来を拓くトップランナーの実現を図ります。 この様な現状において、本学の教育・学生支援、研究、国際交流、社会・地域連携、管理運営並びに財務状況がどのように行われているかをステークホルダーであるみなさま方にわかりやすくお伝えすることは重要であると考えます。 従来、大学が公開している財務諸表等の財務データにつきましては、情報公開について工夫をしながらも国立大学法人としての様々な特殊要因から、なぜこのような数字になったのか活動の結果が伝わりづらい形となっている部分がございました。 本統合報告書は、数字でみることができる大学の財務データと、数字に表れない非財務データの両方の観点を組み合わせてお示しをすることにより、本学が目指す大学像・将来ビジョンとそれを実現する多様な方策についてステークホルダーのみなさまにわかりやすくお伝えすることを目指した報告書です。 統合報告書により、大学外部のみなさまには、東京海洋大学が将来のあり方についてどのようなビジョンを持ち、その中で、どのように社会的な課題、需要、要請に応えようとしているのか、また、どのように応えてきたのかお示ししたいと思っています。 また、大学の構成員である学生、教職員の方々には、大学の将来指針や取組、社会との繋がりをしっかりとお示しすることにより、全学一丸となって前へ向かっていく推進力を生み出し、大学が未来へ進んでいく競争力の強化につながることを願っています。 ぜひ、ご一読いただき、みなさまからの忌憚のないご意見をお聞かせください。 今後とも、東京海洋大学へのご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。東京海洋大学長竹内俊郎学長挨拶2020年3月国立大学法人 東京海洋大学:統合報告書Integrated Report03

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