東京海洋大学 ガイドブック2025
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国立大学法人東京海洋大学長井関 俊夫東京海洋大学の理念と目標等大学の理念人類社会の持続的発展に資するため、海洋を巡る学問及び科学技術に係わる基礎的・応用的教育研究を行う。大学の人材養成と目標我が国が海洋立国として発展し、国際貢献の一翼を担っていくためには、国内唯一の海洋系大学である東京海洋大学が、「海を知り、海を守り、海を利用する」ための教育研究の中心拠点となって、その使命を果たす必要がある。このような基本的観点に立ち、本学は、研究者を含む高度専門職業人養成を核として、海洋に関する総合的教育研究を行い、次の能力・素養を有する人材を養成する。1.海洋に対する科学的認識を深化させ、自然環境の望ましい活用方策を提示し、実践する能力2.論理的思考能力、適切な判断力、社会に対する責任感をもって行動する能力3.現代社会の大局化した諸課題について理解・認識し、対応できる実践的指導力4.豊かな人間性、幅広い教養、深い専門的知識・技術による課題探求、問題解決能力5.国際交流の基盤となる幅広い視野・能力と文化的素養大学像海洋分野において国際的に活躍する産官学のリーダーを輩出する世界最高水準の卓越した大学。東京海洋大学は、海洋に関する最先端の「科学」と「技術」(Marine Science and Technology)を身につけ、グローバルな視点で海洋の未来を切り開く逞しい人材を社会に送り出します。本学では、各学部・学科および大学院の各専攻において充実した教育カリキュラムを用意しているだけではなく、さまざまな取組みを通して、皆さんの自律的な学びとチャレンジを応援しています。グローバル教育全学生を対象とした「交換留学」の他、学部学生を対象とした海外派遣プログラム「海外探検隊」、大学院生を対象とした「OQEANOUS Plus」など、種々の海外派遣プログラムを提供しています。特に、文部科学省「大学の世界展開力強化事業」の中間評価で最高の「S評価」を受けた「OQEANOUS Plus」では中国、韓国、ASEANのトップレベルの大学と協定を結び、本学と相手大学の両方で学位を取得できるダブルディグリープログラムも実施しています。データサイエンス教育数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)の認定を受けたカリキュラムの全学共通開講を設定し、数理・データサイエンス・AIを学ぶことの意義や社会における利用動向・問題、基礎的な技術の概要に関する教育を行っています。大学院生を対象とした「海洋産業AIプロフェッショナル育成卓越大学院プログラム」では、国内外におけるインターンシップ等によって得られる海洋、海事、水産の専門知識とフィールドに関する豊富な経験を元に、的確に人工知能を用い、AIの社会実装を主導する人材を育成しています。アントレプレナーシップ教育アントレプレナーシップ養成プログラムは令和6年度から正規科目化されました。学部授業科目として「海の起業論Ⅰ」、「海の起業論Ⅱ」、大学院博士前期課程科目として「海洋アントレプレナー演習」、博士後期課程科目として「海洋アントレプレナー特論」を順次開講することにより、海洋に関する社会的課題にアプローチし、起業や企業内での新規プロジェクトの立ち上げ等を担う人材の養成を目指しています。

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