北見工業大学 2022 大学案内
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Kitami Institute of Technology Special Research ReportCase 02global environmental technology地球環境工学環境防災工学コース最新技術で    の徹底調査!最新技術で    の徹底調査!になるとオホーツク海にやってくる流氷。白い原野のような美しい光景は、オホーツク沿岸地域の観光資源ともなっていますが、皆さんは流氷についてどれくらい知っていますか?実は、ただの大きな氷ではなく、その中には豊富なプランクトンが含まれ、海洋生物にとって重要な存在なのです。それは、流氷の真実のほんの一例。北見工業大学では、流氷に関する最先端の研究が行われています。そのひとつが、海氷の厚さを測る研究(ちなみに、海の水が凍ったものを海氷と呼び、流氷もその仲間です)。海氷の厚さを知ることで、地球温暖化の海氷への影響や、海氷量と水産資源の関係がわかります。また、近年の北極海の海氷減少を受けて利用され始めた北極海航路や、氷海域における海底油田開発といった活動を支援するための「氷況監視」にも応用されています。この研究を支えているのは、遠隔からの測定を可能とした、人工衛星や航空機による「リモートセンシング」という新しい技術。この技術開発により、天候に左右されずに広範囲の氷厚を効率的に測ることが可能となりました。測定データの信頼性を高めるため、オホーツク海・北極海・南極海での現場観測も行っています。オホーツク地域の中核都市に位置する北見工業大学の自然環境は、まさにこの先端研究にふさわしい環境と言えるでしょう。冬SATELLITE REMOTE SENSING衛星リモートセンシングによる海氷厚測定PROFILE衛星リモートセンシングを用いた海氷観測と滑走路や道路上の雪氷量を検知するセンサの開発に携わっている。日本南極地域観測隊やカナダなどの北極観測航海に参加経験を持つ。専門分野は雪氷学・極域海洋学・リモートセンシング。データの信頼性を高めるために、地道なフィールドワークの継続が欠かせません。ひとつのデータを多角的に読み取る考察力も必要です。地球環境工学科 環境防災工学コース舘山 一孝 准教授Case 03advanced materials technology先端材料工学先端材料物質工学コース透明なセラミックス透明なセラミックスによる次世代光技術の開拓!による次世代光技術の開拓!世紀は光の時代と言われており、光・レーザー技術はすでに、情報通信、医療、ものづくり、省エネ家電などの光産業分野で役立っています。現在では新エネルギー開発や環境計測などの次世代光技術の開発が世界中で進められており、地球環境問題の改善と、豊かな社会の実現に大きな役割を果たすと期待されています。エネルギー開発のような新しい光技術の構築には、光の波長(紫外光なのか?可視光なのか?赤外光なのか?)や、透過特性(どれくらい透明か?)、寸法(どこまで大きくできるか?)など、多くの条件をクリアする新材料の開発が重要です。北見工業大学では、北海道で創られた“パルス通電加圧焼結装置”を用いて、様々な透明セラミックスの開発と、そのレーザー実証に成功してきました。セラミックスは、陶磁器のように粉や粘土を固めて焼いたもので、通常は透明にはなりません。しかし粉体を作る工程や焼結の条件を高度に制御することによって、写真のように透明にすることができます。パルス通電加圧焼結法によるレーザー材料の開発は極めて稀ですが、従来にない新しい機能を持たせることができます。次世代光技術へのブレークスルーになると信じて、精力的に研究を進めています。21SOLID-STATE LASER ENGINEERING材料工学とレーザー工学の融合PROFILE専門分野はセラミック材料工学、レーザー工学、応用物理学。2007年からレーザー技術総合研究所にて高出力レーザー開発に従事し、2013年4月に本学に赴任。以降、材料工学とレーザー工学を融合した研究を行い、粉からレーザー発振まで垂直統合した研究を行っている。セラミックスが初めて透明になった時の驚き、それが初めてレーザー発振した時の感動は言葉で言い表せません。材料研究は失敗も多いですが、楽しんで取り組むことが大切です。地球環境工学科 先端材料物質工学コース古瀬 裕章 准教授海氷厚海氷厚45

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