神戸大学 法学部案内 2018
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 3年生からは、各自の進路目標に応じた法律学・政治学教育を提供するために設けたコース(司法コース、企業・行政コース、政治・国際コース)を選択してもらいます。各コースの履修科目は、それぞれの進路希望に応じて必要十分なものとなるように配慮しています(【表Ⅱ】)。 【表Ⅱ】 3つのコースの概要(将来の進路)法曹(法科大学院の既修者コース進学)、法学研究者、企業法務(履修スタイル)基本的な法律科目を中心に履修(将来の進路)国家公務員や地方公務員、または企業(履修スタイル)基本的な法律科目を中心に、基礎法・国際法・政治・国際関係の科目を幅広く履修(将来の進路)国際公務員、外交官、ジャーナリスト、政治家、企業、NPO、または大学院進学(履修スタイル)政治・国際関係科目を中心に、法律科目・基礎法・国際法については幅広く履修司法コース企業・行政コース政治・国際コース 3年生、4年生は、各自の関心に応じて「3・4年次演習(ゼミ)」に参加することができます。ゼミでは、教員の指導を受けながら、仲間とともに、自分の関心のある分野についてより専門的な知識を身に付けることができるとともに、説得力のある議論の仕方や論文の書き方も学ぶことができます。3・4年次演習(政治外交史演習)簑原俊洋 教授 少人数制を取っている本学部の政治学科目の演習(ゼミ)は、きっと大学生活での一つの支柱になります。大講義と比べ、教員との距離も格段に近いですし、様々な課題をこなすにあたってゼミの仲間たちと過ごす時間が必然的に増えるため、「生涯の友人」を得る学生も少なくありません。さらに、ほとんどのゼミでOB/OGたちとの充実したネットワークがあるため、就職活動においても有利になります。こうした様々な機会と経験を与えられるため、ゼミに対して強い帰属意識を持つ学生・卒業生が多くいるのはなんら不思議ではありません。私が担当する政治外交史演習のゼミは、「文献を読み込み、本質を的確にプレゼンによって伝える」という重要な能力を特に鍛えるゼミです。「歴史」の有用性を前提とするゼミなので、過去の教訓を確実に学び取って現在の国際情勢を分析するツールとして用います。そして、それを踏まえ将来における国際政治の方向性と姿を検証します。昨年度のテーマは「覇権挑戦期におけるアメリカ外交の行方」で、シナリオ・プランニングの手法を取り入れつつ、次の米大統領選である2020年の国際政治情勢について予想しました。3・4年次演習(民事訴訟法演習)八田卓也 教授 2012年度より、3・4年次演習を担当している。科目は、民事訴訟法である。私の演習では、論文を精読すること、をテーマとしてきた。民事訴訟法学の学説史上エポックメイキングとなった論文等を掘り下げて読み込むのである。当然、その論文を理解するためには、他の論文や判例も読む必要が出てくる。民事訴訟法は難解である。その難解な法律を理解する手がかりを、このように複層的に論文を読み解くことにより、得ようというわけである。同時に、判例でもなく事例演習でもなく「論文」を読む、ということには、担当教員なりの一つの目的がある。「論文」には、一定の主張があり、それに対する論拠がある。その主張は何か、その主張と論拠との関係はどうなっているか、といったことを洞察することは、他人のいうことを「理解」する力、を涵養する効用があると考える。参加者との活発な議論を通じて、最終的にはこれを研ぎ澄ましたい、そう狙い、願いながら毎週演習に向かっている。55

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