神戸大学 統合報告書 2020
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○高度海洋人材育成に不可欠な練習船機能の充実○先端的海域研究を可能にする探査観測機能の充実○海洋立国日本における災害時の支援などの社会的貢献の拡充海洋政策科学部 海洋政策科学部は、海洋開発や海洋産業の創出・振興を図るとともに、海洋ガバナンスに係る政策立案など、国際海洋社会を牽引できる海のグローバルリーダーとエキスパートの養成を目標としています。 高度な人材育成と研究教育活動を推し進めるために、最新の機能と設備を兼ね備えた新練習船の建造が進んでいます。「海洋政策科学部」における人材育成や研究教育活動だけでなく、「海の神戸大学」の顔として世界の研究者や官公庁、一般企業との連携研究や、災害時の支援など、社会との接点を広げる活動を予定しています。●海のインターンシップ社会経験を通して、海を学ぶ。●海のBDL(Beyond Disciplinary Learning)専門の枠を超えて、課題解決に取り組む。●海の専門教育ふたつの専門領域で、多面的に学ぶ。●海のアクティブラーニング練習船での実習や学習で新たな視点を。●海洋リテラシー教育海に関する基礎知識を、教養として。●2類型入学者選抜受験は、理系・文系どちらでも。特色のある取り組み先進的な機能を備えた新練習船建造新練習船の基本方針 海共生研究アライアンスには、海に関するThink & Doタンクの機能を持たせたいと考えています。今回のコロナショックで、これまでのグローバリズムは崩壊するでしょう。これから人類の歩むべき道を考えるためのキーワードが、「One Globe」です。生命を含めた地球全体をOne Globeとして捉え、神戸大学から今後の世界を日本がリードするような海洋政策を提言していきたいと考えています。 そして、One Globeの実現に向けて自ら考え、行動できるグローバルリーダーを育成するのが、海洋政策科学部です。またこの学部では、海に関する広い専門知識を持つエキスパートとして、海運や国際物流を牽引する「神大海技士」の育成を担います。 これらの研究と教育に先進的な機能を備えた新練習船を活用し、広く社会からの共感と応援をいただきながら、世界を牽引する真の海洋立国を確立するために、神戸から新しい風を起こす、これが海神プロジェクトの目指すところです。特別顧問海共生研究アライアンス長巽 好幸海を知り、地球「まるごと」考える。http://www.maritime.kobe-u.ac.jp/ocean/「One Globe」の実現に向けて11Feature

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