神戸大学 統合報告書 2020
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 神戸大学は機能強化構想のなかで、教育研究等の成果を社会実装へつなげることに力を入れており、大学発ベンチャーが増加しています。神戸大学の一部教員等が出資しているSTE社がそれを先導しており、神戸大学発のシーズに特化して、研究者や学生などのアントレプレナーと共同で、事業化の検討段階からベンチャー企業をつくるスタンスで関与するシード・アクセラレーターとして機能しています。 具体的には、大学内部の組織だけでは困難な、創業期資金の一部出資、知財・事業・財務戦略を含む包括的な事業計画の作成、資金調達先の選定、相手先との交渉など、外部からの資金調達の実現までの期間に必要な支援を行います。2016年の設立以来、6社の神戸大学発ベンチャーを立ち上げました(2020年7月時点)。 アメリカでは、大学発ベンチャー企業の成功がシリコンバレーやサンディエゴなどのイノベーション・クラスター形成のきっかけとなりました。STE社も神戸大学発の急成長グローバル・イノベーション・ベンチャー企業を生み出すことにより、神戸にイノベーション・クラスターを形成することを目指しています。社会実装を支援するための体制国立大学法人神戸大学STE社*正式名称 一般社団法人神戸大学科学技術アントレプレナーシップ基金出資関係なし連携寄附神戸大学発ベンチャー企業技術移転(一部企業除く)出資配当出資・経営指導配当・キャピタルゲイン出資・事業化(共同研究開発等)出資配当寄附神戸大学STE基金*産官学連携本部研究成果(研究者等)科学技術イノベーション研究科(一部教員)25Project and Strategy

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