この度、神戸大学では、2019年度に引き続き2冊目となる「統合報告書」を発行しました。これは財務情報に、研究・教育・社会連携などの非財務情報を組み合わせて分かりやすく整理することで、大学を取り巻くあらゆるステークホルダーの皆様方に、神戸大学の実態をより深くご理解いただくための試みです。作成にあたりましては、神戸大学の戦略である「神戸大学ビジョン2015」に掲げた方向性を基盤に、学生や研究者が取り組んでいる実際の活動や、キャンパスの様子を紹介することで、視覚的に内容が理解できるような工夫を随所に凝らしております。 現在、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症の拡大が、我々の社会や経済の多方面に甚大な影響を与えています。「withコロナ」や「postコロナ」という言葉に象徴されるように、今後社会の在り方や価値観が大きく変化していくなかで、変化する社会との新たな関係を大学は主体的に築いていかなくてはなりません。そのためには、ステークホルダーの皆様方との繋がりを発信する統合報告書が重要な役割を果たすのではないかと考えています。本統合報告書をご一読いただき、様々な観点からご評価いただくとともに、皆様との建設的な対話に資する良き契機となることを願ってやみません。はじめに報告対象期間2019年度(2019年4月1日~2020年3月31日)を対象としています。ただし、必要に応じて当期間の前後についても言及しています。03
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