神戸大学広報誌『風』 Vol.19
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学長 いま学んでいる分野のほかに、学びたいことはありますか?というのも、大学としては、学びの選択肢をできるだけ増やそうとしています。若いうちに自分の専門領域以外のことも学んでほしいと思います。竹内 1年生の時に国際交流の学生団体に入り、いろいろな学部の人と出会うきっかけになりました。留学している学生も多く、話を聞くうちに私も留学を希望するようになりました。今度、授業のプログラムで2週間ほどアメリカに行けるかもしれません。学長 ぜひ長期の留学も経験してほしいですね。研究そのものより、文化や社会構造の違いなど、自分がこれまで気づかなかったことに気づかされるので、有意義だと思います。卒業後の進路は描いていますか?竹内 具体的なことはまだですが、環境保全には関わりたいと思っています。大学院に進学する予定ですので、いまは研究とそのための勉強をがんばりながら、えこふるの活動を神戸大学に残せるように努力しています。学長 興味があれば博士課程まで進んでほしいです。いま博士課程に進む学生が減りつつあり、このままでは日本の研究力の低迷を招いてしまいます。神戸大学の優秀な学生の皆さんには、研究者としてもがんばってほしいと思います。学長 海洋政策科学部の佐伯さんは、船乗りとして海外で仕事をすることを目指しているんですね。乗船実習は何年生からですか?佐伯 3、4年と、卒業してから半年です。学長 海神丸という良い船ができたでしょう。車で言えば新車で、船内の環境を整え、男女それぞれが快適に過ごせるように船室も改善されています。佐伯さんは一番良い時に神戸大学に来られたわけです。高校生の時から航海士になろうと思っていたのですか?佐伯 はい。大分県出身なので瀬戸内海に親しみがあったのと、船で貨物を運んで世界をつないでいく仕事って格好いいなと思っていました。学長 コロナ禍は別として、神戸大学で思った通りの学生生活を送れていますか?佐伯 比較的、というのが一番正確かなと思います。神戸大学は総合大学なので、いろいろな講義を受講できます。神戸グローバルチャレンジ時空間の制約のない教育体制に学長×在学生座談会沼 知里医学研究科薬理学分野 博士課程4年NUMA Chisato国際文化学研究科グローバル文化専攻博士課程前期課程1年BIRTH ARNE MICHAEL特集 1 学びをそれぞれの未来につなぐ学長藤澤 正人FUJISAWA Masatoビルト・アーネ・ミヒャエル05

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