神戸大学広報誌『風』 Vol.20
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[大学や学生が目標達成に向けて果たせる役割がある][学生中心にフォーラムを企画・運営]19 国際人間科学部では、ジェンダー、貧困、移民問題など、今世界で起こっている社会問題について学ぶ授業が多く開講されています。授業を受けるうち、SDGsについてもっと理解を深めたい、自分自身にも何かできることを探したい、と考えるようになりました。そんな矢先「学生SDGs推進プログラム」学生委員会が発足するという話を聞き、これだ!と思い、入ることを決めました。活動としては、まずSDGsが学生の間でどれくらい認知されているのか、現状を把握するために“神大生のSDGs意識調査”を行いました。企業協力のもと、学生委員会内でどのような質問内容、質問の仕方が良いか意見を出し合い、およそ600人の学生から回答を得ることができました。これは学生委員会が発足したばかりの時期に行ったもので、その後の活動の土台になったと感じています。またSDGsフォーラムでは、テーマやご登壇いただく団体、そして当日の時 脱炭素に関する授業を履修し、脱炭素や気候変動問題に関心を持ったことで「学生SDGs推進プログラム」学生委員会に参加しました。最も印象的だった活動は、SDGs推進室が主催する「企業SDGs講座」というイベントで司会をしたことです。私が司会を担当した回では、トヨタ自動車株式会社の執行役員の方をお招きしました。SDGsに関わるトヨタの活動について、講演とパネルディスカッションを行っていただき、技術やエネルギーから雇用に至るまで、さまざまな観点に行き届いたトヨタの理念を知ることができました。学生からの意見や質問を受けて、トヨタの思いや未来についてもお話しいただいて、とても良い機会となりました。活動を通して、SDGsの課題を含め、社会課題の複雑さとその解決の難しさを学びました。SDGsの一つの項目をとっても、その課題に関わる要素はさまざまで複雑に絡みあっ神戸大×SDGs神戸大×SDGs http://www.sdgs.kobe-u.ac.jp/ています。解決のためには多様な分野の知識や能力、ステークホルダーが必要です。だからこそさまざまな分野の知識・研究が集まっている大学や、そこにいる学生が、目標達成に向けて果たせる役割があるということを強く感じています。 学生委員会として活動する前は、SDGsのための努力は専門家やそれに特化した企業など、一部の人がするもので、他の多くの人々はそれを後押しし、邪魔をしないことが大事だと思っていました。しかし活動していく中で、どんな人にとっても主体的に取り組むべき課題なのだと考えるようになりました。学生であれ、消費者であれ、生産者であれ、何かを行うときに持っておかなければならない視点だと思います。今後もさまざまな分野の人たちが主体的に問題解決に取り組み、意見やアイデアを出すイベントを実施できればと考えています。間配分まで、学生中心に企画・運営を行いました。大学生が運営する団体をお招きしたり、授業の時間を考慮した開始時間に設定したり、パネルディスカッションでは学生も登壇したりと、学生が来やすくなるような工夫を重ねました。学生目線で考えるからこその、新たなフォーラムを作ることができたのではないかと思います。私自身もパネルディスカッションに参加させていただき、企業や団体の第一線で活躍されている方々と意見を交わすことには終始緊張しっぱなしでしたが、とても勉強になりました。 必ずしも自分から新しく生み出したものだけがSDGs達成のための活動なのではなく、今社会にあるさまざまな活動とその意味を知り、日頃から行動していくこともSDGs達成のための活動だと言えることがわかりました。我々メンバーも含めたより多くの神大生が、ますますSDGs達成のために動いていけるようになればいいなと思っています。経済学部4年山本 道也国際人間科学部4年中川 萌香インタビュアー 学生広報チーム国際人間科学部 2年三木 琴音MIKIKotoneYAMAMOTODoyaNAKAGAWA Moeka

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