神戸大学広報誌『風』 Vol.20
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アラムナイ<OneKobe>をめざして22現在、神戸大学には、卒業生・修了生の全学組織として各学部等の単位同窓会の連合体である学友会があります。しかし、現在発足準備を進めている校友会のような、在校生やその家族、留学生、教職員や退職教職員、さらには神戸大学ゆかりの方々までをも含めた神戸大学関係者全体が、交流し、大学を発展させていく組織はありませんでした。 私は、地域連携事業を進める中で校友会のような組織の必要性を痛感させられてきました。色々な場で卒業生・修了生の方とお目にかかる機会が増える中で、神戸大学は、大学としての一体感が弱いとのご意見も頂いております。 神戸大学は今年で120周年を迎えましたが、他の総合大学と比較して、多様な前身校から成り立っているところに特徴があります。それは、本学の豊かな多様性の基礎となっているものですが、大学文化としての一体性はやはり弱いと考えます。 このような中、藤澤正人学長の積極的な働きかけの下で、大学としての一体性を高め、<One Kobe>を推進するための「校友会」を立ち上げようとの機運が昨年度から盛り上がってきました。そして、学友会を発展的に解消し、本学関係者すべてを含む組織としての校友会設立の検討を進めるため、今年の5月以降、各学部等の同窓会の会長等の皆様を中心に計5回の設立準備委員会を開催し、知恵を出し合いながら、新たな組織の目的、活動内容などを煮詰めて参りました。12月には発足の総会を開催し、具体的な活動を順次開始していく予定となっています。 校友会は、先にも述べたような神戸大学関係者すべての組織として、「神戸大学関係者の交流、親睦、研鑽及び世代や地域を越えたコミュニケーションの拡大をめざすとともに、神戸大学の研究、教育、国際交流、社会貢献活動をOne Kobe Familyとして支援し、神戸大学の発展、プレゼンス及びブランド価値の向上に資すること」(会則案)を目的としています。また、具体的な活動として、各学部等の同窓会の活動を支援することが明確に位置づけられています。 校友会発足とともに、関係者はすべてOne Kobe Familyとなります。また学友会の事業は、校友会の中の学部等同窓会連絡部会が引き続き行うこととなっております。今後、校友会が<One Kobe>を推進し、全学的な事業及び各部局の同窓会支援を進め、大学の発展に寄与できる組織となるよう努めて参ります。ご協力、ご支援の程よろしくお願いします。同窓会・学友会・育友会OKUMURA Hiroshiアラムナイ神戸大学理事・副学長奥村 弘――神戸大学校友会が発足します――

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