神戸大学 農学部・大学院農学研究科 2021-2022
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24農学研究科動物多様性利用科学「腸内細菌は面白い!」この気持ち一筋に研究を進めています。研究対象の細菌には大腸菌O157のような人の健康に有害なものからヨーグルトや漬物といった発酵食品を作る乳酸菌のような有益なものまで、またその宿主はコアラから人間までとかなり広範です。研究対象はO157からビフィズス菌、コアラからヒトまでヒト腸内細菌叢モデルを利用した機能性食品の開発動物集団が有する様々な経済形質の遺伝的解析・評価を実施し、効率的に改良を進めていくための手法について検討するとともに、遺伝的多様性の評価・維持の方法についても研究を行っています。また、和牛の飼養管理に関する試験など、生産現場に直結した研究にも取り組んでいます。動物遺伝資源開発学大山 憲二 教授 ・ 本多 健 助教肉牛の飼養試験改良の進んだ黒毛和種生物の生きる仕組みを細胞レベルから明らかにすることを目指し、培養細胞とモデル生物の分裂酵母を用いて、特に生理活性物質やストレス・栄養変化といった外界環境からの入力と細胞内のシグナル伝達が細胞機能を制御するメカニズムに関して教育研究を行います。細胞情報学中嶋 昭雄 准教授培養細胞(ヒト)を蛍光標識した顕微鏡像モデル生物(分裂酵母)を蛍光標識した顕微鏡像※教育研究分野の構成は2021年4月現在のものです。今後変更になる場合があります。感染症制御学感染症の制御という点において、21世紀が到来した今日もなお微生物と人知との攻防が続いています。動物やヒトの感染症の原因となる病原体に関する未解決の問題について、今 どうなのか、なぜそうなったのか、これからどうしたらいいのかを分子生物学のレベルで探求しています。薬剤添加による未分化神経細胞(P19C6細胞 左)から神経細胞(右)への分化イバラキウイルスの電子顕微鏡像 佐伯 圭一 准教授 ・ 松尾 栄子 助教

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