神戸大学 農学部・大学院農学研究科 2021-2022
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食品・栄養化学研究室では、実験動物や培養細胞などを用いて研究を行っています。定量RT-PCR装置による溶融曲線測定モデル植物シロイヌナズナの野生株(左上)と変異株カイコの脳に局在するタンパク質の蛍光画像食品がもつ多くの機能性を解明し、さまざまな疾病予防に貢献できるように研究を進めています。生命機能科学専攻Agrobioscience27生物が摂取・産生する物質や生物を取り巻く環境中の物質構造と作用、および多様性に富んだ生命システムを分子レベルで解明し、これらを利用、合成、制御、開発するための教育研究を行います。応用生命化学講座動植物から微生物まで様々な生物を研究対象と解析ツールに用いて、生命現象を遺伝子発現のダイナミクスやタンパク質の構造と機能、それらの調節機構といった分子レベルで解明し、さらに生物がつくる物質や酵素の農工業分野での利活用にも貢献する教育研究を行います。生物化学食品に含まれる栄養成分と非栄養成分が、間接的あるいは直接的に情報伝達系を介してヒトの体を機能調節する機構を個体レベルから分子レベルにおいて解明し、機能性食品への開発も含めた教育研究を行います。食品・栄養化学宇野 知秀 教授 ・ 金丸 研吾 准教授水野 雅史 教授 ・ 橋本 堂史 准教授 ・ 藍原 祥子 助教生物活性を有する天然有機分子の化学合成法の開発や有機合成手法による化学構造と生物活性の相関関係の解明を目指した教育研究を行います。天然有機分子化学久世 雅樹 准教授 ・ 姜 法雄 助教有用有機化合物を効率的に供給する手段としての有機化学に関する研究を行い、特に、環境への負荷の小さい、環境調和型の新有機合成反応の開発を目指した教育研究を行います。有機機能分子化学植物機能化学植物二次代謝産物の化学構造・生合成・作用機構、および植物と周囲の生物との相互作用ならびに環境応答を、解明・解析することを通して、植物機能の理解と応用に関する教育研究を行います。杉本 幸裕 教授 ・ 水谷 正治 准教授 ・ 山内 靖雄 准教授動物資源としての蛋白質と脂質に着目し、その機能を調べることにより、新規マーカーの創生とヘルスケア商品や創薬への応用を目指しています。一方で、食肉の熟成及び呈味機構の解明と、食肉・肉製品の品質改善及び評価方法の開発を行います。動物資源利用化学白井 康仁 教授 ・ 山之上 稔 准教授 ・ 上田 修司 助教 ・ 福田 伊津子 助教アフリカで猛威を奮う寄生雑草ストライガの花(中央)。その発芽に関与する天然物ストリゴラクトンの化学構造(左上)と、分子構造を解析する核磁気共鳴装置(右上)。NMRによる有機化合物の構造解析実験の様子:左から、反応、抽出、クロマトグラフィー感情障害及び記憶障害を示すDGKbetaノックアウトマウス食肉・肉製品の品質に影響する筋原線維の顕微鏡図発光二枚貝ヒカリカモメガイ(左上)と発光している様子(右上)。この発光に必要となる天然物デヒドロセレンテラジンの化学構造(中央)。

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