神戸大学 法学部案内 2022
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 法学部では、国際的・学際的な学びを支援するプログラムを多面的に実施しています。以下のような特色あるプログラムに参加することで、国境や分野の垣根を超えて、世界的な視野と分野横断的な思考力を育てることができます。 このほかにも、持続可能な開発(Sustainable Development)や数理・データサイエンスなどの分野で学部を超えたプログラムに参加することも可能です。 神戸大学では、法学部・経済学部との共同企画カリキュラムとして、「法経連携専門教育(エコノリーガル・スタディーズ=ELS)プログラム」を実施しています。今日の社会では環境問題や知的財産、社会保障など、法と経済とが密接にかかわり合う問題が数多く発生するようになっており、その適切な解決のために、法学・経済学両方の知識と発想を備えた人材が求められています。社会からのそうした切実な要請に応じ、また、複雑な社会的課題に向かっていこうとする学生諸君の使命感に応えるために私たちが展開しているのが、法学と経済学の複眼的視点を備えた学生を育てようとするこのプログラムです。2019年度からは大学院課程にもこのプログラムが拡張されました。これは、法経連携という取組みが社会から強く期待されていることを物語っています。少人数クラス中心の多くの授業を用意しながら、我々は、法学・経済学の双方をきちんと勉強したいという意欲あふれる学生諸君を待っています(写真は、私たちがこのプログラムのために編集した教科書『エコノリーガル・スタディーズのすすめ』(2014年刊行)です)。法経連携専門教育プログラム 神戸大学は2005年4月以来、EUに関する研究教育活動を行うEU Institute in Japan, Kansai(EUIJ 関西:関西学院大学・大阪大学とのコンソーシアム)の幹事校として、EUと密接な関係を構築してきました。EUIJプログラムに登録して、卒業に必要な単位のうち一定数以上をEUIJで指定された科目から履修し、卒業時にEUに関する研究論文を作成することにより、学士号の他に「EU研究修了証」が授与されます。このほか日本で活動する欧州企業、欧州で事業展開をする日本企業、EU諸国の外交官などを講師にお迎えして多数の講演を開催しています。 2014年4月からは、新たに「EUエキスパート人材養成プログラム」(KUPES)を開始しました。本プログラムでは、法学部・経済学部・国際人間科学部から応募する学生のうち、毎年20名を選抜し、学部の2年生から修士までの5年間で、EUの大学に留学し、神戸大学と併せて2つの修士号(ダブル・ディグリー)を取得するための訓練を受けることができるようになりました。このために神戸大学では欧州から3名の特命教員と1名のアカデミック・コーディネーターを招き、EUへの留学を正に全面的にサポートする体制を整えています。第1期生から第8期生まで58名の先輩が履修してきたKUPESプログラムは2021年度をもって募集を停止することとなりましたが、法学部では引き続き皆さんの留学を様々な角度から積極的に支援する、新たな方策を実施して参ります。EUIJ関西・EUエキスパート人材養成プログラム―EUへの留学を全面的にサポートします―* ベルリン研修(2017年)* 第1期生・留学壮行会@「さくら」99

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