法曹資格を取得するために勤めていた会社を退社して法科大学院に進学しましたが、当時は九州在住だったため、再び本学の門をくぐることはできませんでした。しかし、本学部在学中にお世話になったゼミの先生はじめ諸先生方から学んだことが下地となり、無事法曹資格を得ることが出来ました。ゼネコンの経理マンから弁護士に転身できたのも、ひとえに本学で身につけた基礎があったからです。 法学部で学ぶ皆さんには、法律を扱うスペシャリストを目指してほしいと思います。本学には、本当に素晴らしい教授陣、施設があります。また必ず、お互いに切磋琢磨できる学友が集います。私は、今、熊本の地で、年2回の凌霜会で、仲間達と共に、本学出身者である誇りを胸に高らかに商神を歌っています。雑賀庸泰さん1994年卒業、同年三井建設株式会社(現:三井住友建設株式会社)入社、2003年退社、2006年法科大学院卒業、2008年弁護士登録。2012年、熊本市にてさいが綜合法律事務所開所、現在に至る。会社員時代は、経理・財務畑を歩む。弁護士としては、主に医療訴訟、交通事故、学校問題を扱う。 法学教育のレベルの高さ、そして、自らの進路目標に照準を合わせるためのコース選択制度が設けられている点に魅かれ、神戸大学法学部を志望しました。本学では教授と学生との距離が非常に近く、各分野の第一人者から丁寧に指導を受けることができます。4年間を通して、法律学は勿論のこと、経済学等の他の分野についても幅広く学びました。テスト勉強は大変でしたが、優秀な学友達と共に切磋琢磨しながら勉学に励んだ経験は、私の人生の財産です。 在学中に身に付けた法的思考力や、多角的に物事を捉える力が、現在の業務の中でも活きています。受験生の皆さん、是非本学で自らの価値を高め、大きく世界に羽ばたいてください。大隅夏海さん2019年卒業。同年三井住友カード株式会社に入社。法人営業部に配属となり、現在、各種提携カード発行等の業務を担当。六甲台就職相談センター 社会科学系学部の学部新入生から大学院生を対象に、民間企業、公務員等への就職活動の進め方を中心に、今後のキャリアについて個人別相談に応じています。センターには、各種業界(重工業・繊維・ガス・都市銀行・総合商社・生命保険)にて人事・総務・財務・営業・海外駐在などを経験した7人のOBが相談員として交代で常駐しています。 学生皆さんの訪問を相談員一同心よりお待ちいたしております。場 所:神戸大学六甲台第1キャンパス社会科学系アカデミア館2階開室日時:平日の10:00~17:00(年末年始・夏季お盆休みを除く)TEL:078-803-7202 Mail:rys-shushoku@edu.kobe-u.ac.jpH P :https://www.ryosokai.net/student/job/ 私は現在、裁判官として働いています。 法曹になろうと思ったきっかけは、神戸大学在学時に民法や刑法等のゼミに所属し、条文や判例についての議論をすることによって、背景となっている社会状況や価値観が反映されている法律の面白さを感じたことでした。そう感じることができたのは、議論が長時間に及んでも最後まで語り合う熱心な仲間や、そんな私達を暖かく見守りアドバイスしてくださった先生方のおかげだと思います。 裁判官は法廷にいるイメージが強いかもしれませんが、実際は他の裁判官と議論をする機会も多く、大学の頃に感じた面白さは今も仕事につながっていると感じます。これから神戸大学に入学される皆様にも素敵な出会いがあることを願っています。上田千愛さんノートルダム清心高校卒業。2013年神戸大学法学部卒業。2015年3月京都大学法科大学院修了。同年司法試験合格。2017年1月裁判官任官。1111
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