神戸大学 法学部案内 2022
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 経済のグローバル化やAI(人工知能)の活用等により、モノの生産やサービス提供の方法、仕事のあり方が加速度的に変化しています。変化の時代には、社会の事象に深い洞察を加え、的確に対応できる人が求められます。大学院に進み、専門的研究を通じて自分で調べ、考え、表現する能力を身につけ、その証となる修士号を得た人たちや、法科大学院で学び司法試験に合格した法曹有資格者の果たす役割は今後ますます大きくなっていくでしょう。 法学部では、大学院進学を支援し、学部4年次ではなく、3年次に卒業して大学院に入学できるプログラムを設置しています。 法学部では、法科大学院進学を目指す学生に法科大学院入学者が備えるべき基礎的な能力を学部段階で確実に身につけてもらい、それを通じ法学部での教育と法科大学院での教育の円滑な接続を図ることを支援するために、「法科大学院進学プログラム(法曹コース)」を設置しています。2年次開始時にこのプログラムに登録した学生(条件を満たせば3年次からの登録も可能)は、必要とされる授業科目の単位を取得したうえでGPA3.3以上という成績要件を満たせば、在学3年間で早期卒業することが認められます。また、神戸大学の法曹コース修了(見込)者は、3年生の時点で神戸大学法科大学院の特別入試(書類審査と口頭試問のみを予定)を受験する資格が得られます(神戸大学法科大学院は、神戸大学法学部ほかいくつかの大学の法学系学部との間で法曹養成に向けた連携協定を結んでいます)。 法曹コースに登録する学生は、成績などの要件を満たすと1年間に履修可能な単位数の上限が緩和され、また、法の解釈適用に重点を置いた少人数科目や弁護士の先生による授業科目を優先的に受講することが可能になります。法科大学院進学プログラム(法曹コース) 法学部では、大学院法学政治学専攻で高度な専門的研究を行うことを目指す学生が、進学に向けて必要な情報を得ること、学部3年+大学院2年で修士の学位を獲得することを支援するために、大学院法学政治学専攻進学グローバル・プログラム(速成プログラム)を設置しています。対象となるのは,1年次6月以降に速成プログラムに登録し、大学院に進学して、グローバルマスタープログラム(GMAP)、ダブルディグリープログラム(イギリスのエセックス大学やポーランドのヤゲウォ大学などとの共同プログラム)、EUエキスパート人材養成プログラム(KUPES)またはエコノリーガル大学院プログラム(ELS-M)のいずれかに在籍することを希望する学生です。 速成プログラムに登録する学生は、申請によって1年間に履修可能な単位数の制限が緩和されるほか、プログラムの推奨する語学・演習科目など人数制限のある少人数科目を優先的に履修することができます。大学院法学政治学専攻進学グローバル・プログラム(速成プログラム)神戸大学法学部の特長③プラスαの学び77

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