神戸大学 理学部・大学院理学研究科 2021
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生物学科・生物学専攻ホームページhttp://www.edu.kobe-u.ac.jp/fsci-biol/最近のバイオテクノロジーの急速な発展とともに、生物のもつ遺伝子に関する基礎研究の成果が農業や医療などの分野へ応用されることが多くなり、社会的にも大きな関心を呼んでいます。生物学科でも遺伝子の働きに関する基礎研究が数多く進められており、様々な講義や実験で身に付けたバイオテクノロジーの基礎を活かして、多くの卒業生が民間企業や公的機関の技術系分野で活躍しています。一方で、生物学に関する最新の知識は今後ますます需要が高まるであろうバイオテクノロジー関連の特許関連業務などにも必要となってくるでしょう。また、生物学科で行われている動植物の生態学研究やそれに基づく環境保全に関する研究は、私たちの社会が現在直面している地球環境問題を解決するヒントを与えてくれるものだと考えています。今後このような環境保全に関係する職種も増えてくることでしょう。生物学科で学んだことは一般社会でどのように役立ちますか?生物学科で行っている研究の一部は毎年開催される理学部サイエンスセミナーに参加することで知ることができます。また、「ハイスクールラボ at 神戸大」という高校教員と高校生を対象とした生物学科独自の体験学習コースも実施しています。これらの案内は随時理学部ホームページに掲載します。生物学科で行われている研究の内容はどのようにして知ることができますか?生物学科ホームページに載っている各教員の電子メールアドレスを利用すると便利です。生物学科の先生と直接コンタクトすることはできますか?「好き」を見つけてスペシャリストを目指す この4年間は勉強だけでなくサークル、バイトなど自ら選択することが非常に多かったです。その選択の中で興味や得意を伸ばしたり、他の人たちが経験しないような新しいことに挑戦したりと自分でも成長が感じられました。机の上での勉強や実験室内にはおさまらず、時には野外に飛び出して自然の中で生物を学ぶこともありました。神戸大学理学部生物学科では、生物が好きな人であれば必ずどこかで力を発揮することができます。また、まだどんなことがやりたいかはっきりと決まっていない人も必ず4年間で自分の興味のあることを見つけることができるでしょう。4回生からは各研究室に配属され、主体的に研究を進めることができます。動物から植物、ミクロからマクロまで幅広い分野から一番興味のあるものを選択することができます。自らがその分野のスペシャリストになって、まだ世界の誰も知らないことを明らかにするために計画し、実験するのは非常に楽しいです。私が所属している研究室に関しては特に隣の研究室との距離が近く、複数の研究室の様々な研究を学び、また私の研究に関していろんな角度からアドバイスをいただくことができます。もちろん学生同士、先輩後輩とも仲がよく、充実した大学生活を過ごすことができます。これが神戸大学理学部生物学科の大きな強みであると思っています。少しでも興味があればぜひ一度オープンキャンパスや研究室見学などで生物学科の空気を肌で感じてみることをお勧めします!福村 日向丸(2020年度 学部卒業)現在 博士前期課程1年生物学に「愛情」を感じ、「好奇心」が生まれる環境 私は高校時代進路を悩んでいた中、脳科学者、すなわち脳について研究する人になりたいと思いました。神経細胞の特性、脳の構造など、とても科学的に聞こえるこの言葉が、「うつ」などのように、感情的に聞こえる言葉に繋がることが非常に魅力的だと感じたからです。脳を研究するために生物学を学べる大学への進学を決定し、その次は、基礎科学を重視すると知られている日本で勉強してみたいという気持ちで日本、その中でも神戸大学理学部の生物学科に入学し、大学院まで進学することになりました。入学後、最も印象的だったのは、先生方の自分の専門分野への愛情でした。授業を受けてみると、自分の研究分野を語る先生らの目が活力と愛情で輝いていました。好奇心と愛情を持って研究し、積んだ知識を情熱的に伝える姿を見て、私もこのような人になりたいと思いました。また、神戸大学の生物学科では、実習や実験が多く、様々な経験ができ、このような経験が研究開発分野でお仕事するにあたってとても役に立っています。また生物学科での経験は、ただ仕事に役立つだけでなく、日本での生活、大学生活の思い出としても多く残っています。今でもたまに友人や職場の同僚たちに、大学時代に山で植物を採集したことや、海で多様な生物を見た経験を話しながら自慢しています。また、そのような活動を一緒にしながら自然に同級生同士も仲良くなりました。私は皆さんがただ一生懸命勉強するだけの大学生活ではなくて学問に対して愛情を感じ、知りたいという気持ちから自然に生まれる知識に対する熱意を感じてほしいです。そして私のように皆さんも神戸大学理学部の生物学科でそのような経験ができると信じています。GANG SUNHWA(2020年度 博士前期課程修了)現在 韓国の分子診断系の会社に勤務学生コモンルーム学生実習30

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