神戸大学 理学部・大学院理学研究科 2021
8/44

数学科・数学専攻教育の特色 ̶ 数学科 ̶ 4年間の学部教育では、数学の基礎的知識を幅広く学習することはもちろん、数学的な問題解決能力や思考方法といった知識と素養を身につけることを目標とします。数学科の各教員はそれぞれの分野で国際的に活躍する研究者であり、学生はその最先端の研究に触れることができます。また約半数の学生は学部卒業後、大学院に進学しています。さらに他大学教員による集中講義が数多く開講されており、多種多様な講義を聴くことができます。最近特にニーズが増してきた計算機科学の教育については、数学科には複数の教員がおり、設備・教育内容ともに充実しています。数学科の学生数は1学年あたり約30名と少人数であり、各教員は学生一人一人の顔を見ながらの指導を心掛けています。また第3年次編入学生に対しては、入学前には通信による添削指導を、入学後には補習授業を行っています。 ̶ 数学科 ̶ 数学科では解析、代数、幾何、計算数学、応用等、各分野において多くの科目が用意されています。学生の自主性を尊重するため、必修科目はできるだけ少なく、必要最低限の科目のみとしてありますが、各分野からバランスよく履修できるようカリキュラムは組まれています。1年次では、教養科目である全学共通授業科目、理系として必須の微積分、行列の理論を学ぶとともに現代数学の導入として数学入門と数学演義が用意されています。2年次からは本格的に現代数学の基礎を学び始めます。演習問題に取り組む、演習つきの講義も用意され、学生の理解を深める助けになっています。4年次の数学講究は卒業研究にあたり、学生自ら現代の数学研究の一端に触れることができます。分野の枠を超える発想、そして広い活躍の場をもつ現代数学 ユークリッドの原論、そしてニュートンとライプニッツによる微積分の発見以来、ガウスやリーマンら歴代の数学者によって発展を遂げた数学は、理学・工学などの自然科学はもとより、社会科学、人文科学の分野にまで影響を与えています。また計算機技術の発展によって整数論が情報伝達技術へ応用されるなど、当初思いもよらなかった分野にも影響を与え、発展を続けています。このように現代数学は豊かな広がりをもっているのです。これらのことから本学科・専攻では、狭い意味での数学という学問の枠組にとらわれず、広い範囲の学問分野を視野に入れた教育研究を目標にしています。http://www.math.sci.kobe-u.ac.jp/index-j.htmlDepartment of MathematicsB棟4階の数学図書室前期(1Q 2Q)後期(3Q 4Q)1年▲◎微分積分1, 2 ◎解析学1a, 1b▲◎線形代数1, 2 ◎数学入門 ◎初年次セミナー▲◎微分積分3, 4 ◎解析学2a, 2b▲◎線形代数3, 4  数学要論1a, 1b  数学演義2年解析学3・同演習線形代数学5代数学1・同演習数学要論2・同演習▲数理統計1, 2Introduction to Mathematics解析学4・同演習代数学2確率論入門幾何学1・同演習3年解析学5・同演習解析学6幾何学2・同演習代数学3・同演習解析学7・同演習幾何学3幾何学4代数学4表現論確率論計算数学1・同演習高度教養セミナー理学部数学入門4年◎数学講究(通年)解析学8解析学特論1解析学特論2特別講義等統計学計算数学2高度教養セミナー理学部▲全学共通科目 ◎必修科目1Q/2Q/3Q/4Qはクオーター制による4期現代数学入門現代数学基礎専門科目7

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る