神戸大学 医学部医学科 2021-2022
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12神戸大学医学部医学科は、豊かな人間性、高い倫理観と高度な専門知識・技能を身につけ、そして飽くなき探究心と高い創造力という科学者としての視点を持った医師および医学研究者を育成することをミッションとしています。また、医学・医療において世界規模での視点(グローバルな視点)、地域社会での視点(ローカルな視点)、さらにはそれらを繋ぐ(統合する)“グローカル”な視点を併せ持ち、世界・地域の医学・医療に貢献できる医師および医学研究者の育成を積極的に推進しています。そのために、入学の段階から卒後・大学院までの一貫した取組みを基本として、本学部医学科では、特色を持ち多様で充実した教育カリキュラムを提供しています。医学・医療は、今、そして未来に亘り、“ひとの命と向き合い、ひとの命を最大限に守る”ことが最も重要な目標であり、そのためには協調性を持ち、臨機応変にリーダーシップを発揮できる優れた医師・医学研究者を育成することが肝要であり、そのような医師・医学研究者の二人三脚(チームワーク)により、現在そして未来において、我が国、世界でのより安心・安全な医学・医療が実現できます。本学部医学科では、前述の本学部医学科の目指す使命や理念を理解して、入学後、勉学や実習などに勤しむための基礎知私たちは、皆様の希望をかなえるよう、充実した教育カリキュラムを提供しています。本医学科は、全国に先駆けて昭和36年から、学生全員が基礎医学研究を体験する“基礎配属実習”を行い、医学研究教育に力を入れてきました。その歴史の中でシグナル伝達医学研究において多くの世界的な実績を挙げ、優秀な基礎医学研究者やクリニシャン・サイエンティストを輩出し、さらには、世界をリードする再生医学研究者を輩出するなど、本医学科の医学研究教育は国内外で高い評価を得ています。陸・空・海に開かれた国際都市である“神戸”の特色を活かし、積極的に海外の大学医学部と国際交流協定を結び、数多くの留学生を受け入れると同時に、数多くの学生を海外派遣しています。また、社会的な問題である医師・医療の地域偏在に対処できるよう、兵庫県の医学・医療機関との地域連携を強化し、地域医療教育のさらなる充実に取り組んでいます。医師としての基本的知識技能を修得することに加え、“常に相手の立場・第三者の立場で、広くそして深く考える”習慣を身につけた将来の医学・医療の発展を担う志の高い人材を育成したいと考えています。私たちと一緒にそれぞれの領域で世界をリードする医師、医学研究者を目指しましょう。識・能力とやる気を兼ね備えた学生を募集しています。入学試験では、一般選抜(92名)、総合型選抜(10名)、学校推薦型選抜(地域特別枠)(兵庫県養成医師制度)(10名)、および学士入学入試(2年次編入学)(5名)を実施しています。本学部医学科における特色ある教育カリキュラムとしては、(1)入学後早期からの医学研究教育、(2)国際性の高い医学教育(国際交流)、(3)地域医療教育・研修、(4)基礎臨床融合教育、などをあげることができます。医学研究教育では、全国に先駆け、1961年から学生全員が基礎医学研究の現場を体験できる“基礎配属実習”を導入しており、現在ではその前段階として“新医学研究コース”も用意されています。さらに、基礎医学研究医養成プログラムでは、基礎配属実習後の“医学研究(選択制)”により継続的に研究に取り組むことが出来る環境が整備されています。MD-PhDコースも設けており、5年次から早期に大学院に進学し、研究活動を継続・発展させることができます。また、本学部医学科は、多くの欧米・アジア諸国の第一線の大学・病院と学術交流協定、学生交流細則を締結しており、5年次には臨床英語研修(米国 ハワイ)を、6年次には個別計画実習として海外派遣により海外留学を体験し、国際性を涵養する体制が整備されています。加えて、豊富MESSAGE医学研究科長・医学部長・医学科長・附属病院長挨拶医学科長挨拶医学研究科長・医学部長挨拶匂坂 敏朗医学科長

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