神戸大学 医学部医学科 2021-2022
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新しい何かに取り組むとき・迷っているときなど、様々な状況下で幅広い未来や自信を生み出すには「とにかくやってみること」ですが、私が今学んでいる地域医療の学び舎は、そんな言葉が何よりも当てはまる場所です。入学からたった3年間で、様々な地域へ宿泊形式で参加する夏季セミナー・先進地域見学ツアー、講演形式の男女共同参画セミナー・エキスパートセミナーなどの参加から、プライマリケア学会での発表や地域活性化事業の学生リーダーまで経験できました。他大学にないような数々のチャンスが浮かぶ環境は、医師として地域に飛び出した時から住民や患者さんに寄り添った医療を提供することや、地域活性化事業を行いよりよい医療体制づくりをしようといった「幅広い未来」や「自信」を生み出す糧になっています。だんだんと魅力的に感じてきましたか? 思いもよらない最高の6年間を過ごせるこの場所に、みなさんが来てくださることを願っています。5兵庫県の医師修学資金の適用地域医療夏季セミナー 全国的に医師不足の問題が指摘されている中、兵庫県においても一部の地域や診療科などで、必要な医療体制を確保し、維持していくことが難しい状況が生まれています。このような状況を踏まえ、神戸大学医学部では地域医療に携わる医師の不足という状況の解消に向けた医師養成の取り組みを行っています。 兵庫県からの医師養成数増の依頼を受け、地域に学生(卒業生)を定着させる取り組みとして、平成22年度から、卒業後に勤務する地域を指定した学校推薦型選抜(地域特別枠)を実施し、平成25年度以降の入学定員を10名としています。令和3年5月1日現在の在学者は64名となりました。 本入試では、医師として活躍するに十分な資質と明確な目的意識を持ち、兵庫県の地域医療に貢献したいという強い関心を持ち、地域に定着する意志のある学生の入学を期待しています。但馬地区・丹波地区・播磨地区など、ひょうごの未来を築く7つの地域に分かれ、住民講話、医療体験実習、訪問診療や地場産業の見学など地域医療の「今」を体感して来ました。 兵庫県は、本学医学部医学科の学生に対して、将来医師として兵庫県内の地域医療に従事しようとする者を対象とした医師修学資金として奨学金を準備しています。学校推薦型選抜(地域特別枠)合格者に対して、この制度が適用されます。一定の期間、兵庫県が指定する地域・病院に勤務した場合は、修学資金の返還が免除されます。奨学金制度の詳細は、学校推薦型選抜(地域特別枠)学生募集要項ならびに兵庫県の兵庫県養成医師制度ホームページを参照してください。兵庫県地域特別枠住民、医療関係者、参加学生を交えた意見交換会の風景です。医療にとどまらず、地域の文化や暮らしなど幅広い分野の内容が討論されます。訪問診療の風景です。実際に患者さん宅を訪問し、訪問診療で必要な技術や知識、さらには患者さんの暮らしを学びます。地域に貢献できる医師を目指すTOPIXMESSAGE先輩からのメッセージやりがいやコースの魅力について語ってもらいました。田中 黎さん(5年)

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